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Tuesday, February 25, 2020

食べる人を「和」で笑顔に 和菓子職人の清浦静さん - 産経ニュース

 祝い事用の特別な注文が入る。「胸躍る瞬間」と表情を輝かせる和菓子職人の清浦静さん(27)。「心を込めて作ったオリジナルの和菓子を笑顔で受け取ってもらえるたびに、この仕事を選んで本当によかったと思う」。その笑顔を求めて、常に百パーセントの力を出していると力を込める。

「食べる人を楽しませ、感動させたい」と語る清浦静さん=神戸市須磨区(南雲都撮影)
「食べる人を楽しませ、感動させたい」と語る清浦静さん=神戸市須磨区(南雲都撮影)

 勤務する「板宿菓匠 明月庵本舗」(神戸市須磨区)の店頭は、大福やみたらし団子など30種類以上の人気商品が並び華やか。一方、自身の職場である工房はいつも、蒸したり練ったりと分刻みの作業で緊迫している。

 繊細で華やかなイメージとは打って変わり、重労働といえる和菓子作り。「仕事ってそんなもの」。あっさりした感想でかたづける半面、「楽しくないとできない」との“真理”も口にした。

 入社7年目。70年以上続く看板を背負って、創作菓子の開発も任されるようになった。ほうじ茶あんなどを使う「十六穀おはぎ」や果汁とたっぷりの果実をクズで固めた「葛あいす」といった新商品は、試行錯誤のかいあって人気商品になった。

 実は、和菓子職人を目指した原点は、幼いころから味わってきた母親の洋菓子。プロの技ではないものの、「愛情がこもったパウンドケーキなどは、それを囲む家族の笑顔が合わさって格別の味」だった。

 漠然とした思いは次第に増幅され、高校を卒業して神戸製菓専門学校(神戸市中央区)に入学。さまざまな素材を使う柔軟で多彩な奥深さにはまり、進路を決める際に和菓子を選んだ。

 数ある和菓子店の中から板宿菓匠 明月庵本舗に就職したのは、品数が多く和菓子だけに専念できる環境が得られると思ったから。入って最初に任された「朝生菓子」は、作ったその日のうちに売り切る「和菓子職人の基本」。「最初の作品が店に並んだときは、さすがに緊張した」と振り返る。

 これまでの経験を通じ、和菓子職人として持つべき心構えが見えてきた。それは、自身が感じ取ってきた「和」によって、食べる人を楽しませ、感動させたいと思うことだという。

 「和菓子職人といえば男性というイメージだが、伝統の味を壊さずに女性ならではのセンスを取り入れて奮闘している」と佐野幸弘社長は評価。休みの日も他店を訪ね歩き、味や色合いなどをリサーチする努力家。和菓子に新風を吹き込む挑戦は、まだ続く。(高橋義春)

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