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Monday, March 16, 2020

川口の鋳物職人制作の聖火台 短い「帰郷」終え、新国立へ:埼玉(TOKYO Web) - 東京新聞

帰郷した川口で最後の火がともされた聖火台(15日撮影)=いずれもJR川口駅前で

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 川口市の鋳物職人が手掛け、一九六四年東京五輪で使われた旧国立競技場の聖火台が十六日、一時的に展示されていたJR川口駅前のキュポ・ラ広場から取り外された。昨年十月からの短い「帰郷」を終え、東京での二度目の五輪を控える新国立競技場に移設される。十五日には川口で見納めとなる炎がともされた。 (近藤統義)

 高さ二・一メートル、重さ四トンの聖火台。鋳物師の鈴木万之助さんが制作を引き受けたが、途中で失敗。そのショックで倒れて急逝し、遺志を継いだ三男の文吾さん(故人)が仲間と完成させた−という親子のドラマが詰まっている。

 旧国立競技場の解体に伴って撤去された後、東日本大震災の復興支援として二〇一四年から宮城、岩手、福島の被災三県を巡回。昨年十月、六十一年ぶりに川口に戻ってきた。

 十五日の点火式では、親子連れら約五百五十人が聖火台をごま油で磨いて、黒光りした姿に「化粧直し」。奥ノ木信夫市長らがトーチで火をつけ、多くの市民が目に焼き付けた。

 一夜明けた十六日は強風の中で撤去作業が行われ、慎重にクレーン車でつり上げられた。制作を手伝った鈴木さんの四男昭重さん(85)もこの様子を見守り、聖火台に向かって静かに手を合わせた。

 五輪の聖火ランナーを務める昭重さんは「鈴木家だけでなく、川口の職人の力で作ったもの。多くの人が磨いてくれ、本当にありがたい。寂しさは全然ないね」と笑顔。一方、新型コロナウイルスの影響で浮上する五輪の延期論について「複雑な気持ちだが、準備するしかない」と語った。

 聖火台を所有する日本スポーツ振興センターによると、聖火台はいったん神奈川県内の工場に運んで修繕し、四月九日に新国立競技場の東側ゲート正面に設置する。一般公開は六月以降を予定しているという。

クレーン車でゆっくりつり上げられる聖火台

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March 17, 2020 at 05:19AM
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