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Friday, May 22, 2020

「職人かたぎ」「議員育てた」 塚本三郎さんを悼む - 中日新聞

昨年11月、本紙の取材に応じた際の塚本さん=名古屋市南区で

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 元民社党委員長で衆院議員を十期務めた塚本三郎さんが、九十三歳で死去した。親交のあった県内の政界関係者らは、故・春日一幸さんと一緒に「愛知民社」と言われる一時代を築いた政治家の死を悼んだ。

 「職人かたぎなところがあって、生き様を見せることでいろんなことを教えてくれた」。一九七一年から七年ほど塚本さんの秘書を務めた直江弘文県議(71)はそう振り返る。

 地元の中小企業や地域住民とよく会い、分け隔てなく人と接していた姿が印象に残る。悩みを聞いてはすぐに行政に届け、「役所に言っても動いてくれないと訴える人たちに、すごく信頼を得ていた」。落選経験もあり「苦労しているから、よく動く人だった」と話した。行きつけは、地元の庶民的なホルモン屋だった。

 名古屋市の河村たかし市長(71)は春日さんの秘書だった三十代のころ、春日さんの盟友だった塚本さんと交流があった。「温厚な方で一度も怒られたことがない。多くの議員を育ててくれました。大往生ですね」としのぶ。

 中小企業経営という共通の経歴から、塚本さんには目を掛けてもらったという。「政治とは謝ること、許すことだ。そうすれば怨念が草の露のように消える」と助言を受けたことが、今も心に残る。

 名古屋市議の藤沢忠将さん(50)は、初当選した二十五歳まで塚本さんの秘書を二年半務めた。読書家で、自ら好んで酒を飲みに出ることはなく、「勉強しろ」が口癖。藤沢さんが市議になった時には「おまえが間違ったら市民も間違ってしまう。酒を飲んでいる暇があったら本を一冊でも読め」と激励された。

 最近も月に数回は会っていたといい、「最後までまじめに政治のことを考えていた。政治家としてあるべき姿勢、立ち位置を学ぶのに決定的な影響を受けた」と感謝した。

 (伊藤隆平、水越直哉、池内琢)

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