Sanubari Panas: 輝き再び職人らタッグＧＨＱ接収「赤羽刀」修復奮闘

Friday, August 14, 2020

修復中の赤羽刀を指さして解説する伊佐地さん＝関市豊岡町で

　戦後に連合国軍総司令部（ＧＨＱ）に接収され、後に返還された日本刀「赤羽刀」。多くは長年放置され、修復が必要な状態だ。最も多くの赤羽刀を所蔵する刃物の町・関市では職人らがタッグを組み、かつての輝きをよみがえらせようと奮闘している。（鈴木太郎）

　ＧＨＱは、武装解除の一環で一般人から日本刀を接収。東京・赤羽の米軍関連施設に収容したことから、「赤羽刀」の名が付いた。廃棄処分や海外流出を免れた五千五百点が一九四七年に国に返還され、うち所有者不明の三千二百九点が九九年、全国の自治体や博物館に無償譲渡された。

　刀剣を展示する関市立の博物館・関鍛冶伝承館（南春日町）は、博物館としては最多の四百八十点を受け取っている。担当の市観光課の学芸員、江西奈央美さん（３２）は「修復に関わる職人が狭い地域に集中しているからではないか」と解説する。

　ほとんどの赤羽刀はさやがなく、さびている。市は二〇〇一年度に修復を始め、これまでに計百四十四点を修復した。〇四〜一四年度は中断していたが、一五年度以降は毎年数本ずつ直す。市外の博物館や美術館からも修復の注文が入ることが多い...

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Sanubari Panas