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Thursday, February 25, 2021

<セラミックバレー 東濃可児は陶磁器の里> 職人技の世界(中)ガバ鋳込み・横井亮一さん - 中日新聞

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石こう型からお神酒入れを取り出す横井さん=土岐市下石町のヤマ亮横井製陶所で

石こう型からお神酒入れを取り出す横井さん=土岐市下石町のヤマ亮横井製陶所で

  • 石こう型からお神酒入れを取り出す横井さん=土岐市下石町のヤマ亮横井製陶所で

 石こう型に、粘土と水を混ぜた「泥しょう」を流し込んで器を成形する「ガバ鋳込み」。急須やとっくりなど複雑な形をした製品を、素早く大量に作ることができる。しかし近年は熟練の技術を持つ職人が減少し、高齢化にも直面している。

【関連動画】美濃焼を支える技術「ガバ鋳込み」

 土岐市下石町のヤマ亮横井製陶所。社長の横井亮一さん(53)が、台の上に並んだ真っ白い石こう型に、泥しょうをホースで流し込んでいく。十分置くと、型に沿った外側が固まり、内側は泥しょうのままの状態になる。横井さんは型を傾け、固まりきらなかった泥しょうを捨てていく。ドサッ、ドサッ。泥をガバッと捨てるのがガバ鋳込みの名の由来だ。

 さらに一時間後、型をパカッと真ん中から二つに開けると、とっくりよりも注ぎ口が小さく、ずんどうな器が姿を現した。お神酒を入れる神仏具だ。

 泥しょうは季節や気温、湿度によって乾きやすさが違う。粘度が高いと空気が入りやすく、逆にさらさらだと固まりにくい。横井さんはその日の気象条件を考慮しながら泥しょうを作っていく。

 同製陶所で使っている型は、置物や酒器など二百種類。大きさや生地の厚みによって、乾燥には三十分〜二時間...

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