Pages

Monday, April 19, 2021

人形職人の技で装飾品「ヘッドドレス」製作 さいたま市岩槻区|NHK 首都圏のニュース - NHK NEWS WEB

sanubaripanas.blogspot.com

ひな人形などの生産が盛んなさいたま市岩槻区で、職人たちが人形作りの伝統技術を使って、フォーマルな場で頭につける装飾品のヘッドドレスを製作しました。

さいたま市岩槻区の人形職人たちがことし新たに製作したのは、正装した女性が頭につける装飾品、ヘッドドレスです。
岩槻などの伝統的工芸品「江戸木目込人形」の技術が使われています。
「木目込み」と呼ばれる技は、人形の胴体の部分に細い筋を彫り込んで、わずかなすきまに布を入れ込んで、衣装を着せているように仕上げるものです。
少子化の影響で人形の需要が減り、伝統技術の継承が課題となる中、6人の職人が中心となって人形作りの技術を使った、全く違う新しい商品の開発をおととしから進めてきました。
職人たちにとって、人形以外の商品開発は初めての試みでしたが、家に飾る人形とは逆に、外に出るときに身につけるものを作ろうと考え、選んだのがヘッドドレスでした。
岩槻人形協同組合の理事長で、職人の新井久夫さんは「後継者が育たない理由に食べていけないということもあり、職人になる人がいないと技術の継承もできない。これまでと全く違うファッション業界で人形を作る技術に注目してもらい、新たな需要を開拓していきたい」と話していました。
ヘッドドレスは、ウレタン樹脂で形を作ったあと「木目込み」の技で、筋を彫って、その隙間に布地をはめこんでいきます。
デザインは、外部のデザイナーとともに「和とモダン」をテーマに考え、菊の花をモチーフにしたものや、空をイメージしたものなど7種類が出来上がりました。
ことし2月にインターネットで発表したところ「斬新なデザイン」など好意的な意見が寄せられたということで、ことし6月から予約を受け付けるということです。
新井さんたちは、ことし秋をめどにファッション業界の関係者が多く集まる展示会で販路を開拓し、将来は世界に向けて販売したいと考えています。
新井さんは「作って終わりということではなくどう商品として展開していけるかが課題だ。海外の人には、日本の素材や人形作りの技術をおもしろく感じてもらえると期待している」と話していました。

Let's block ads! (Why?)


からの記事と詳細 ( 人形職人の技で装飾品「ヘッドドレス」製作 さいたま市岩槻区|NHK 首都圏のニュース - NHK NEWS WEB )
https://ift.tt/3einkVI

No comments:

Post a Comment