井川メンパをご存知ですか? 静岡県中部の井川で、お弁当箱として使われてきたものです。
メンパのもととなった曲げわっぱは、鎌倉時代から作られていたといわれています。
江戸時代末期になると、その曲物に漆塗の技術が加わり現在の井川メンパができました。
昔から伝わる48の工程によりひとつひとつ丁寧に作られています。
イベントを見に行く
毎年3月前半に職人さんの展示即売イベントが行われているので、訪ねてみました。
今回の目的のひとつは、私が20数年使っている井川メンパの塗り直しをお願いしようというものです。
当日実演に来ていた望月栄一さんという井川メンパの職人のお弟子さんに診てもらったところ、師匠の先代の作だそうです。
なぜ分かるかと言いますと裏側に落款のようなマークがありました、言われて初めて気が付きました。
角度によっては見えません、経年変化で漆に透明感が出てくるので見えやすくなってます。
そして、お弟子さんの話によると「この状態なら塗り直しの必要はないですよ、まだ使ってて大丈夫です」ということでした。
あと5年使って約30年、そこで塗り直したらまた30年使える。
私より長生きする道具です。
塗り直しに出せば数ヶ月は使えなくなるので、それを理由にタイプの異なる新品を購入しようと思って出かけたのですが今回は残念。
ヒノキの菜箸を購入して帰ってきました。
なかなか買えない井川メンパ
実は井川メンパはなかなか買えません。
取り扱い店が静岡市内に(私が知っているのは)4店舗。
それらの店の方もいつ入荷するかわからないので、店に在庫にあればラッキー! 手にとって見てから買うことができます。
ネットショップで申し込めば3〜4か月で届きます、それか今回のようにイベントに顔を出してみると出会えます。
素晴らしく買いにくいものですね。
20数年使って感じたこと
樹脂製のお弁当箱に比べて少し重くて、壊れやすくて、そして高価。
でも、雑に扱うことができないようなオーラがあるので、長く使えます。
特徴はゴハンが美味しいですね。
密閉できないが故に、適度に水分が抜けていい感じのゴハンになります。
イメージはおひつで作った冷ゴハンの感じです。
ゴハンをお皿に広げてうちわで扇いで冷ましてから詰めると、密閉度の高い樹脂製のお弁当箱でも美味しいゴハンになりますよ。
私の家族は樹脂製のお弁当箱を使っています。
子供が幼少の時などは、キャラのプリントされたお弁当箱を使ってました。
これらが家にはたまっていきます、丈夫で綺麗でまだまだ使えるのに新しいものが増えていってしまう……。
こうしてモノとしての役割をまっとうできないモノが増えてしまうのは少し悲しいですね。
私にとって井川メンパは守ってやらないとならない伝統ではないんです、もっと力強くて、未来志向なものなんです。
これが好きで、気持ち良く使えるから使う。
そう思えるお弁当箱に出会えて、愛用している、それだけで十分なのです。
気になる人は、少し苦労して手に入れてくださいね。
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