メキシコの伝説的プロレスラー、ミル・マスカラスの覆面を製作した同国を代表するマスクメーカー「ラヌルフオ・ロペス」工房のアレハンドロ・ロペス・レイジェス氏（６２）がこのほど、新型コロナウイルス感染拡大の防止へ日本のファンへ特別にオリジナルマスクを製作し、９日に東京・巣鴨のプロレス・格闘技ショップ「闘道館」でネット販売された。
【写真】初代タイガーマスクらプロレスの覆面を作る巨匠が作った「マスク」
「ラヌルフオ・ロペス」は、ロペス氏の祖父の代から続く老舗工房で「ルチャリブレ」と呼ばれるメキシコのプロレス界でマスカラスをはじめ、ドス・カラス、エル・カネックら往年の一流メキシカンレスラーの覆面を数多く製作してきた。
今回のマスクは、日本のプロレス関係者が新型コロナ感染拡大を受けて、ロペス氏に製作を依頼し快諾。すべてロペス氏自身が手作りのマスクは、生地がクラシカルなルチャマスクに使用するジャージー生地「ドブリン」の二重構造となっており、鼻から顎までを立体的に包み保護する作りで本体とゴムの接続部分は本革を使用している。袋に「ＪＡＰＯＮ」「ルチャＶＳコロナウイルス ロペス」と直筆シーツが付いており、色は白、黒、水色、ピンクの４色が選べ価格は１枚３８５０円となっている。
ロペス氏は、今回のマスク製作で日本のファンへ「日本の友人達へ 今、世界中の人々がＣＯＶＩＤ‐１９（新型コロナ）と戦っています。そして、大切なのことは自分、及び他人を思いやることです。私の願いは、あなたの国、メキシコ、そして世界で、このパンデミックへの影響が収まることです。日本の友人、自分を守って！！！」とのメッセージを送っている。
販売する闘道館では、初代タイガーマスク、獣神サンダー・ライガーら日本国内での覆面製作のパイオニアの豊嶋裕司氏（６９）が製作した「豊嶋製立体ストレッチマスク」（２枚１組・税込み１５００円）を４月７日から販売し、瞬時に売り切れる人気となっている。
マスク不足の渦中での日本、さらにはメキシコからのプロレスマスクの販売に「闘道館」の泉高志館長は「少しでも感染拡大防止に役立てれば嬉しく思っています」と話していた。
報知新聞社
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