Pages

Saturday, January 9, 2021

被災地・宮城県石巻市で硯を作り続ける職人のこだわり “墨をすっているだけで心が落ち着いてくる硯” - マイナビニュース

sanubaripanas.blogspot.com
被災地・宮城県石巻市で硯を作り続ける職人のこだわり “墨をすっているだけで心が落ち着いてくる硯”
吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。2020年12月26日(土)の放送では、硯(すずり)職人の遠藤弘行さんにお話を伺いました。

雄勝の硯

室町時代から600年以上続く、硯の名産地・宮城県石巻市雄勝町。

東日本大震災による津波で被災した町で、遠藤さんは今日も石を彫って硯を作っています。

硯の名産地・宮城県石巻市雄勝町

「仕事場も自宅もなにもかもなくなっちゃったんですけどね。ノミ10本と原石さえあればどこでもできるんです。だけど、いい石があってもそれを製品にする職人さんがいないとダメですよね。“作るしかないな”という思いで10年やっているんです」と遠藤さん。

津波で流された、遠藤さんの工房と自宅。瓦礫のなかをかき分けて見に行くと、震災前のものが見つかり、かき集めているうちに、「“あぁ、これはこのまま作り続けろということかな”と思った」と言います。

もともと職人ではなく、採石場で石を採る仕事を3代に渡ってしていた遠藤家。

雄勝の山にはいろいろな良い石がありますが、こだわりの職人がいないと硯は作れません。“良い石を製品として残したい”という思いで、採石業から職人になったのが遠藤さんの父親でした。

硯の元となる雄勝の石

「うちの場合は手作りなので、石を見ながら作るんですね。1個1個、形が違いますよね。その石の形を活かしながら硯を作るんです」

遠藤さんは父親の思いを受け継ぎ、“石の個性を見る硯作り”を続けています。

墨をすっているだけで心が落ち着いてくる。そんな硯を雄勝で作り続けたいと遠藤さん。

遠藤さんが手作りした硯の数々

「良い石と墨がマッチすると、気持ちが整うというんですかね。それが1番良い硯だと思っています。こういうコロナの時代になって、うちのなかで時間を忘れるゆとりというかね。ぜひ石の硯でゆっくり墨をすって、いまの思いを書いてみてもらえたらなと思っているんです」

<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:https://ift.tt/3mT85ph

Let's block ads! (Why?)


からの記事と詳細 ( 被災地・宮城県石巻市で硯を作り続ける職人のこだわり “墨をすっているだけで心が落ち着いてくる硯” - マイナビニュース )
https://ift.tt/35qLSIS

No comments:

Post a Comment