2021年4月30日(金)
世界で一つのはんこ製作サービス 日立のスタンプナメカワ 熟練職人とZoomで
- オンライン接客ではんこを製作する滑川裕社長
■実物想像しやすく
印章・ゴム印製造販売のスタンプナメカワ(茨城県日立市幸町、滑川裕社長)は熟練職人とオンラインで対話しながら実印・会社印などのはんこをオンラインで製作するサービスを始めた。
サービスは、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を利用する。実物の材料を比較して見たり、職人が描いた自分の名前をはんこにしたイメージを確認できるため、従来のネット通販や電話注文より実物を想像しやすいのが特徴。
新型コロナウイルス感染拡大で店に足を運ぶのが難しい中でも、手彫り職人と対話をしながら世界で一つのはんこが作ることができ、利用者からは好評だ。国が押印廃止を推進しているが、婚姻届の押印など人生の重要な場面では決意の証しとしてはんこを押したいと印鑑の意味を見直す人も増えているという。
はんこの手彫り職人が減少する中、滑川社長は「職人とのやりとりを通じて機械で作るはんことの差別化を図りたい」と話す。脱はんこの流れで印章店経営は厳しいというが、「これを機に一生もののはんこを大事に考える人々が増えていってほしい」と期待した。
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