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Saturday, June 26, 2021

八王子産酵母でクラフトビール 東京薬科大のヤマモモから採取 「高尾ビール」コラボ第3弾 - 東京新聞

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クラフトビール「やまもも」を開発した池田社長(左)と志賀助教=八王子市で

クラフトビール「やまもも」を開発した池田社長(左)と志賀助教=八王子市で

 八王子市内に醸造所を持つ「高尾ビール」と、市内に拠点を置く東京薬科大は、同大キャンパスのヤマモモから採取した酵母を使ったクラフトビール「やまもも」を造り、今月から販売を始めた。両者の協力によるビール商品化の第三弾。(布施谷航)

 酵母は、同大の植物園で育てたり、キャンパス内に自生したりする七百四十七種類の植物から採取。食品科学研究室の志賀靖弘助教らが分析した結果、十六種類がビールの酵母として使えることが分かった。

 二〇一九年から高尾ビールと協力してビールを開発。ノハラアザミや、市の花「ヤマユリ」を使ったビールの商品化につなげた。志賀助教の話では、味の決め手となる酵母を地元で採取して造るビールは「全国でも例がない」という。

 高尾ビールの池田周平社長によると、「やまもも」は、アプリコットを思わせる華やかな香りと、ほのかなスパイシーさが特徴で、苦みを抑えたやさしい飲み口が特徴。三百三十ミリリットルで六百六十円。九百本限定で市内五カ所の酒販店や土産物店で販売しており、月内には売り切れそうという。

 夏までには、既存の酵母は使わず、同大のキャンパスで採れたヤマユリの酵母を100%使ったビールも新たに販売する予定。大学や市内農家の協力も得て、原料となるホップや大麦も含めて純粋な「八王子産ビール」を造る計画もある。

 志賀助教は「大学でこんなおもしろいことをやっているんだ、と知ってもらえたらうれしい」と話す。池田社長も「八王子産で、これまでにない新しいビールを造りたい」と意気込みをみせる。

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