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Thursday, June 3, 2021

和菓子で「百万石」気分を まつり中止受け若手職人 - 中日新聞

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金沢百万石まつりをモチーフに、上生菓子を仕上げた板村壮麻会長(左)ら=金沢市役所で

金沢百万石まつりをモチーフに、上生菓子を仕上げた板村壮麻会長(左)ら=金沢市役所で

4種類製作 あす発売

 金沢市で今月開かれる予定だった第七十回金沢百万石まつりの中止を受け、まつりの雰囲気を和菓子で味わってもらおうと、県菓子工業組合金沢支部の若手職人たちがオリジナルの上生菓子四種類を作った。メインイベントの百万石行列が予定されていた五日、市内の和菓子店など四店で発売する。

 上生菓子の一つ「百万石の華」は、まつりを盛り上げるミス百万石がモチーフ。暖かい色の細長いあんこを重ね、着物の襟の掛け合わせを表現した。

 このほか、寒天を使い、灯籠が水色の川を流れる様子をイメージした「希望の灯(ともしび)」、ちょうちんの明かりや子どもたちの法被の色をういろうで表現した「提灯(ちょうちん)行列」、前田家の家紋と金箔(きんぱく)をあしらった「加賀の誉(ほまれ)」を販売する。

 支部の青年部「菓友会」の板村壮麻会長(36)は、まつりで消防団の一員として加賀とびはしご登りに参加する予定だった。「中止の知らせにはがっかりしたが、お菓子で気持ちの面だけでも楽しんでもらいたいと思い付いた」。会員に協力を呼び掛け、約一カ月かけて四種類を仕上げた。

 支部は来年以降も、百万石まつりをモチーフにした上生菓子を作り続けていく考えだ。板村さんは「来年はぜひ三年ぶりのまつりが実現して、そこにお菓子がひと花を添えられればうれしい」と期待していた。

 上生菓子は和菓子司つば屋(同市松村)、金沢の味風土菓板屋(同市尾山町)、和菓子処はやし(同市主計町)、落雁(らくがん)諸江屋にし茶屋菓寮(同市野町)で取り扱う。価格は店によって異なり、一個二百〜三百円台で販売する。(小佐野慧太)

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