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Sunday, June 20, 2021

平成の大修理、若手職人に指南 高岡・勝興寺で県建築大工技能士会 後継育成へ初の出前講座|社会|富山のニュース|富山新聞 - 北國新聞

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平成の大修理について説明する舟木さん(左)=高岡市伏木古国府

平成の大修理について説明する舟木さん(左)=高岡市伏木古国府

 大工技能を持つ人材不足が課題となる中、富山県建築大工技能士会は20日、若手職人を対象にした初の出前講座を高岡市伏木古国府の重要文化財勝興寺で開いた。建築高等職業訓練校の生徒や会員ら約20人が参加し、四半世紀にわたる工事で名刹(めいさつ)の建立時の姿をよみがえらせた「平成の大修理」の伝統技法や最新建築技術を学んだ。講習会は今後も開く方針で、後継者育成につなげる。

 平成の大修理で副棟梁(とうりょう)を務めた宮大工の舟木聡史さん(38)が講師を務め、寺を巡りながら、1998年から23年間をかけた修復工事の内容を解説した。

 日本遺産「北前船寄港地・船主集落」の構成文化財でもある重文・唐門では、昭和30年ごろまで屋根に用いられ、復元された「檜皮(ひわだ)ぶき」や、貴重な建物を巨大地震から守るために施す耐震補強の仕組みなどが紹介され、参加者は興味深げに見入った。

 舟木さんは、文化財の価値を下げない工事をすることが大切であると伝え、「県内には瑞龍寺など貴重な建築物がたくさんある。一人一人が伝統を守っていくという意識を持って頑張ってほしい」と呼び掛けた。

 講習に参加した砺波建築高等職業訓練校1年の井川心さん(18)は「宮大工について勉強しているので、貴重な機会になった。学んだことを生かしていきたい」と意気込んだ。

 県建築大工技能士会によると、10年前に約200人いた会員は現在約50人となっている。同会では今後も継続的に若手職人を対象にした講習会を開くとともに、小学校での大工教室なども企画し、後進やなり手の裾野を広げる考えだ。

 平井健司会長(50)は「職人にとって目標ができる貴重な機会になった。今後も活動を続け、人材の確保につなげていきたい」と話した。

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