近年にないほど熾烈なチーム内競争を経て、6月21日、東京五輪に出場する男子バレー日本代表12名が発表された。アウトサイドヒッター、ミドルブロッカー、セッター、リベロ。すべてのポジションで「あと1枠あったら」と嘆きたくなる選手がいることは、男子バレー日本代表の戦力が充実している証でもある。
来る五輪本番に向け、どんな戦力、戦術で臨もうとしているのか。注目したい、してほしいポイントはいくつもあるのだが、あえて1つ挙げてみる。リベロだ。
12名のうち、ただ1人しか選ばれない「守護神」と称されるポジション。自ら得点を取ることはできず、派手なフライングレシーブで会場を沸かせることはあっても、スパイクやブロック、サーブポイントで雄たけびを上げる他のポジションからすれば、いささか地味に映る。セッターが野球のキャッチャーやバスケットボールのガードにたとえられるのに対し、リベロは? と考えてもなかなか浮かばない。
ならば聞いてみよう。リベロの役割は何ですか。
リベロは「引き立て役」
いたってシンプルで、まるでバレーボール教室のような質問に答えてくれたのは、Vリーグでサーブレシーブ賞とベストリベロをそれぞれ6度受賞し、昨季限りで現役を引退、現在は株式会社エフピーデポで金融コンサルタントに転身した古賀幸一郎氏だ。現在の日本代表に当てはめ、「リベロの役割」を古賀氏はこう説く。
「引き立て役ですよね。今の日本代表で軸になるのは間違いなく石川(祐希)選手。バレーボールは相手より多く得点を取らなければならないスポーツで、そのために一番有効的な手段がスパイクである以上、西田(有志)選手と共にポイントゲッターとなる石川選手をいかにストレスがない状況でプレーさせるか、いかにカバーしてあげられるかがリベロの役割。そこは日本が勝機を見出すためのポイントでもあるはずです」
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