SBS（静岡放送）
伊豆半島の先端、下田市です。美しい海と乗りやすい波が、サーファーにとってのあこがれの場所です。きょうの逸品は、自分だけのために作られたオリジナルのサーフボードです ＜REAL SURF SHOP 鈴木直人さん＞「新品のボードは本当にキレイですから、その人のためだけに特別に作ったボードなので皆さん本当に喜んでくれます」 下田でサーフショップを開いて25年。鈴木さんは、元プロサーファー。現役時代は国内外の大会に出場し、世界の波を乗りこなしました。子ども達にも、サーフィンの楽しさを教えています。 ＜REALSURFSHOP 鈴木直人さん＞「自分の作ったボードで波に乗ったらどれだけ楽しいかなって、そういう思いが強くなってサーフボードのシェイプを始めました」 世界で唯一のボードを作る職人「シェイパー」になるために、鈴木さんはハワイと日本で腕を磨きました。 ＜REAL SURF SHOP 鈴木直人さん＞「サーフボードはすべてが流線型でできているので、きれいなラインを作り上げるというのがサーフボードづくりで一番難しいところです」 鈴木さんの作るボードは、すべてがオーダーメイドです。地元のサーファー・稲葉さんは、20年以上鈴木さんのボードに乗り続けています。 ＜稲葉宏洽さん＞「僕は、スピード感のあるサーフィンが好きなので、たくさん動きの出るボードよりも、パーンとスピード感のあるボードが好きなのでそこだけですね。後は直人さんにお任せしてます。僕のために作られたサーフボードなので、世界中に一本しかない最高のボードです」 使う人の癖や年齢に合わせた、サーフィンを楽しむための1本です。新しいモデルができると、サーフィン上級者に試してもらい乗り心地を聞きます。 ＜REAL SURF SHOP 鈴木直人さん＞「これどう、乗ってて？感じは」 ＜試乗したサーファー＞「走り出しとかは、やはり早くて、横にフローターしたときとかは、すごく早いです」 上級者の感想は、新たな発見と次の工夫へつながります。鈴木さんには、ボードづくりを支える大事なものがあります。 ＜REALSURFSHOP 鈴木直人さん＞「これは、今まで自分が削ったボードのデータをすべてまとめて、例えば、サーフボードのそり方の数値ですね。これをしっかりデータ化してまとめておくと、次のサーフボードを作るときに生かせると、必ずデータを取っています」 これまで作ったサーフボードは100本以上。すべてのデータが鈴木さんにとっての宝物です。 ＜REAL SURF SHOP 鈴木直人さん＞「お客さんに合ったボードを作り出して、乗り心地が良いっていう感想をもらえることが、サーフボードづくりの上で一番重要だと思います」 思い通りに波に乗れる自分だけのサーフボード。サーファーにとってオンリーワンの1本です。
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