「他の発達障害の子どもたちが、普通に仕事をして生活できる環境づくりを目指したい」
発達障害のある子どもの多くは、さまざまな支援を受けながら就職していく。だが、それは障害者としての雇用。道も限られる。市原レオンさん(24)は、そのような現状を打破したいと考えている。発達障害を公にしているのも、そのためだ。現在、同じ障害がある子に靴磨きを教えている。
子どもに「手に職を」
岐阜県内の特別支援学校に通う宮本結さん(15)もその一人。重度の知的障害と自閉症がある宮本さんは、脳の成長が人よりゆっくりなことが特徴だ。
店で開く教室を取材した。最初は見慣れない私に緊張した面持ちだった宮本さんだが、靴を前にすると集中しだした。市原さんは宮本さんの背後から手を添え、ゆっくりと教える。宮本さんは左手を靴の中に入れ、右手の指に汚れ落としを染み込ませた布を巻いて、靴を丁寧に磨いていた。
母親の由香さん(44)は「教室に通いだしてから、とても器用だということが分かり、考えが変わった」と話す。
生後八カ月たっても首が据わらず、発達障害と分かった。小学五年までは普通の小学校に通ったが、特別支援学校に転校した。「発達...
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