
東京オリンピックの聖火リレーは22日、東京都内で14日目を迎え、港区の区立芝公園で「トーチキス」が行われた。目黒、渋谷、港の3区で公道を走行する予定だった人たちが参加し、特設ステージから笑顔で手を振った。
人間国宝の熟練職人、四世・石田不(ふ)識(しき)さん(83)は、この日の最終ランナーとしてステージに上がると、「琵琶の魅力を多くの人に知ってほしい」との願いを込めて、トーチを強く握りしめた。
演奏者の性別や声の高さに合わせた音色を出すなど、細かい注文にも応える。材料の桑の木は御蔵島産で、長男の克佳さん(54)が管理。10年間、自然乾燥させてから使う。熟練した技術が評価され、2006年には人間国宝に認定された。
ただ、心配事もある。コストがかかりすぎるため、ここ5年ほどは新しい桑の木を仕入れられていない。演奏者の高齢化も進む。五輪で来日する数多くの外国人観光客に、琵琶の魅力を発信する機会も失われた。
最近、聖火が「希望の火」と呼ばれていることを知った。日本中を回った聖火には、色んな願いが込められているに違いない――。「コロナ禍で公道で走れず残念だったが、あと少しでゴール。五輪も盛り上がってほしい」と期待していた。
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