立ち食いすし店「ブルペン」(品川区荏原4、TEL 03-6426-7970)が10月1日、中原街道沿いにオープンした。経営は「鮨(すし)りんだ」「らんまる」(目黒区)などの飲食事業を手掛けるショートストップ(目黒区)。(品川経済新聞) 【写真】「ブルペン」内観 「野球」がコンセプト。店名は野球場で投手がウオームアップする場所(ブルペン)に由来し、「高級すし店の板場(マウンド)で活躍する前の、仕上げの場」というポジションを狙う。 店内のすしを置く「つけ台」は焼き杉の一枚板を使い、高級感を演出する。一方、従業員はオリジナルのTシャツとキャップを着用し、親しみやすい雰囲気づくりを意識するという。店舗面積は8.5坪。立ち食いカウンターの定員は店内=8人、テラス=2人。 大将の佐々木男駆(だんく)さんは、日本料理店で6年、同社ですし職人として2年修業したという。出店の経緯について「すし職人は厳しい下積みが何年も必要というイメージがあり、この業界に飛び込む若い人が少なくなってきた。そんな状況で若手にチャンスを与え、年功序列ではない活躍の場所を提供したいという思いがきっかけ。ここで経験を積んでほしい」と話す。 コースメニューは、握りずし11貫と椀(わん)物の「ブルペンおまかせ」(4,000円)と、佐々木さんが厳選したネタを使う「男駆おまかせ」(7,500円)を用意する。 握りメニューは1貫から注文できる。赤身、コハダ、鮭(さけ)とタマネギを使いマヨネーズで仕上げる創作すし「さけたまよ」(以上300円)、車エビ(400円)、ノドグロ、中トロ(以上500円)、巻物(6カット=600円)などを提供する。 ドリンクメニューは、ビール、レモンサワー、ハイボール(以上500円)、日本酒(ワンカップ=700円)、冷茶、「河野果樹園みかんじゅーす」(以上500円)などをそろえる。想定客単価は4,000円~8,000円。 オリジナルグッズの「ブルペンオリジナルキャップ」「ブルペンオリジナルTシャツ」(以上5,000円)なども販売する。 「高級なすしを食べたことがない人や、サクッと少しだけすしを食べたい人にも来てもらえれば。お客さんだけでなく、すし職人として働きたい人も大歓迎」と佐々木さん。今後の展望について「テークアウトを準備中。駅からアクセスが良いとは言いづらいが、当店にわざわざ来たいと思ってもらえるような店づくりをしていく」と笑顔を見せる。 営業時間は11時~20時。火曜・水曜定休。新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として店内を換気するほか、入り口に消毒液を設置し、スタッフはマスクを着用する。
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