
AI搭載の「バウムクーヘンオーブン」職人の焼き加減を学習 神戸のユーハイムが開発
更新:2021/11/19 17:37
洋菓子メーカーの「ユーハイム」が、職人の技をAIで再現するオーブンを開発しました。
取材班が訪れたのは、神戸の老舗コーヒーチェーン「神戸にしむら珈琲店ハーバーランド店」。その職人がバウムクーヘンの生地を作っていました。オーブンの台に生地を置き、芯を備え付けます。運転を開始すると、芯がクルクルと回転して生地が絡んでいきます。
(神戸にしむら珈琲店の洋菓子ブランド「セセシオン」 山上崇さん)
「焼けて出てくる時の色の判定と温度の判定と2種類ありますが、それが『THEO(テオ)』の一番の持ち味といいますか。このタイミング、このタイミングというのをデータ化して、それをインプットさせて僕が作りたいと思っているバウムクーヘンの形を学習してもらっている」
このオーブン「THEO」はAIを搭載していて、個々の職人の焼き加減を画像センサーで解析し、AIで学習。一度完全にインプットすれば、その焼き加減を自動で忠実に再現できます。職人によってバラバラなバウムクーヘンの焼き加減を「THEO」1台ですべて“マネ”できるというわけです。そのバウムクーヘンの出来栄えは…。
(山上崇さん)
「理想のというか、教え込んでいた通りの色になっています。10回焼いたらほぼ10回とも再現できている感じですね」
神戸にしむら珈琲店ハーバーランド店では11月19日から「THEO」が焼き上げたバウムクーヘンを楽しむことができます(イートインで販売・1個税込み350円※11月28日までは1個150円)。
(バウムクーヘンを食べた客)
「説明を聞いていなかったら(AIオーブンが焼いたと)全然わからない。『しっとりしておいしいな』ぐらいです」
「職人さんが作っているみたいな味がします」
このAIオーブンを開発したのは洋菓子メーカー「ユーハイム」。約5年をかけて実用化にこぎつけました。バウムクーヘン市場全体の拡大を狙うとともに、「THEO」を導入した店舗からバウムクーヘンの売り上げの一部を受け取るなどの収益モデルを見据えています。
(ユーハイム発のベンチャー企業「フードテックマイスター」 山田健一取締役)
「従来ですと、バウムクーヘンは焼成機の前から焼成中に目を離すことができないお菓子ですが、そこをAIに置き換えるということは、人材不足に対応するという一面もあるのではないかと。いわばAI職人の派遣業のようなイメージ」
結婚式場などからの引き合いも来ているということで、今後、AIが焼き上げたバウムクーヘンをあちこちで楽しめるかもしれません。
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