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Monday, March 2, 2020

職人たち丹精込めた最高傑作 スレートグレイのポルシェ356の魅力 - マイナビニュース

職人たち丹精込めた最高傑作│スレートグレイのポルシェ356の魅力

DCクラシックスが手がけたスレートグレイ色をまとったポルシェ356は、どんなエンスージアストをもエクスタシーへと誘う。

世の中にボディカラーは、数多く存在する。時代を問わず愛されるものもあれば、時の流れとともに取り残されるもの、そして、一瞬だけ時代のヒーロー的な扱いを受けるものと様々だ。1970年代に流行った"セーフティーカラー"と呼ばれる鮮やかな色調は、当時のポルシェにしか似合わない。1990年代に流行ったパステルカラーにも同様のことがいえるだろう。
 
一方、シルバーやブラックは、いつの時代のポルシェにも似合うとして愛され続けている。そんな普遍性をもつボディカラーのひとつとして「スレートグレイ」が存在する。スティーブ・マックイーンも自身の911S 2.2にこれを選び、いつの年代の911も特別な印象を与える。本稿の356Bにもスレートグレイが本当によく似合う。
 
もちろん、ここに紹介する1962年356Bの魅力が引き立てられているのは、その塗色だけではなく、ダリン・コールマン率いるDCクラシックス社の職人たちが丹精込めた結果であるといっても過言ではない。この最高傑作を生み出すために、手間を惜しまない技芸が随所に光っている。
 
このプロジェクトは、長年にわたってVWやポルシェのファンであったスティーブ・ジルスが"期せずして"発注せざるを得なくなったものだ。彼はアルファロメオSZ、フィアット・アバルト、ダットサン240Zなどもこよなく愛するエンスージアストだ。356B T5は写真を見ただけで購入した、いわゆる不見転だが、後に手痛い思いをさせられたという。

「前オーナーが『エンジンのリビルドに約1万4000ポンドかけた』と聞いていました。エンジン単体にそれほどの金額を投じた人が所有していたなら、全般的に良いコンディションが保たれていると思って購入したようですよ」とDCクラシックスのダリンは語った。しかし、そのような淡い期待は、ことごとく裏切られたという。

「内外装の"化粧直し"のつもりで入庫したのですが、実際にクルマを見ると、フロント部分は飛び石による傷だらけ、ボディパネルの随所に歪みや錆が散見されました。トランクルーム内のスペアタイヤ収納部分にはパテ埋めされた箇所があったり、エンジンルーム内には凹みがあったり、フロアパンの修正はいい加減だったりと、挙げたらキリがありませんでした。状況をオーナーに報告し、化粧直しの予定が、あえなくフルレストアへと作業変更になったのです」これがホラーストーリーの幕開けになろうとは、ダリンは微塵にも思っていなかったという。

「作業を進めれば進めるほど、クルマの酷さが明るみになっていきました。途中でオーナーのスティーブは諦めて、廃車処分にするのではないかと思ったほどです。事実、手を加えなかったボディパネルはありませんでした」


 
フロントノーズ全部、燃料タンク周りのパネル、フェンダー、左右のサイドシル、左右のBピラー、フロアパン、バルクヘッド、エンジントレイ、リアシートパネルと修正箇所は枚挙に暇がない。作業において困難を極めた箇所を聞いてみても、ダリンは控えめだ。

「作業自体は特段に難しいことはありませんでした。それよりも、パーツがちゃんと届くことのほうが不安でした」
 
前述したとおり、エンジンは1万3650ポンドかけて、しっかりリビルトされていた。ガントスピードというショップがシャスタ製ピストンを組み込み、ファインチューンを施した結果、最高出力110bhp/5000rpmを手にしていた。少なくともエンジンについて、オーナーとDCクラシックスのダリンは心配せずに済んだ。なお、サスペンションはオーバーホールされたとともに、車高が下がるようにセッティングが見直された。

本記事は「ClassicPORSCHE」から提供を受けております。著作権は提供各社に帰属します。

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March 03, 2020 at 12:00PM
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