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Tuesday, March 24, 2020

職人呼び込み「町の酒蔵」 北海道東川、特産目指して - 日本経済新聞

北海道東川町が今春、日本酒を特産にしようと、酒蔵建設に乗り出す。町は大雪山系からの雪解け水による米作りが盛んで、温暖化や施設老朽化で酒造りに悩んでいた岐阜県の老舗酒蔵が移転し、運営を受託する。日本酒に詳しい東京農業大の穂坂賢教授によると、公設民営の酒蔵は全国でも珍しく「自治体主導だと地域の特色をPRしやすく、資金繰りの面で酒蔵にもメリットが大きい」と評価する。

北海道東川町に移転する、岐阜県の老舗酒蔵「三千桜酒造」の山田耕司社長(2月26日、岐阜県中津川市)=共同

北海道東川町に移転する、岐阜県の老舗酒蔵「三千桜酒造」の山田耕司社長(2月26日、岐阜県中津川市)=共同

東川町は人口約8300人。山の麓に位置し豊かな自然環境が魅力だが、美しい水と米以外の特産に乏しく、その双方を生かせる日本酒に着目した。だが酒造りのノウハウがないため、職人に生産を一任する公設民営型にしようと、2019年に公募した。

手を挙げたのは岐阜県中津川市にある明治初期創業の老舗「三千桜(みちざくら)酒造」。蔵の老朽化に加え、温暖化による気温上昇で酒米の冷却作業などに支障が出ており、数年前から冷涼な北海道への移転を考えていた。

杜氏(とうじ)も兼ねる山田耕司社長(60)は「水や米、気温など環境が抜群」と町にほれ込む。代々受け継いだ地を離れ、10月にも職人全員で移住、11月の醸造開始を目指す。

酒造施設や事務所などが入った2階建ての建物(延べ約684平方メートル)を町有地に建設する計画。建設費は約3億5千万円で、半分は国の補助金を活用し、残りは起債でまかなう。酒蔵は見学可能にしたり販売スペースを設けたりする予定で、町は観光施設としても利用する。

日本酒は早ければ12月にも完成。道の駅や空港などで販売し、ふるさと納税の返礼品としても採用する予定だ。町産業振興課の朝倉祥貴農業振興室長は「酒米の生産農家が増えたり、飲食店で地酒を扱ったりと町全体が盛り上がれば」と期待している。

〔共同〕

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March 25, 2020 at 08:14AM
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