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Thursday, April 23, 2020

あつ森でポケモンの世界を再現したマイデザ職人にこだわりをインタビュー - Engadget日本版

Engadget発売以来多くの人がプレイしているNintendo Switch用ソフト「あつまれ どうぶつの森」(あつ森)。まったりプレイや効率重視プレイなど人それぞの楽しみ方がありますが、マイデザインを利用して島を彩るマイデザ職人というプレイヤーも一定数います。TwitterなどのSNSで彼らの作品感動した方も多いのではないでしょうか。

ろぜさんがTwitterにて投稿したポケモンの世界を再現した動画が話題となっています。まずは下記のツイートを御覧ください。

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▲「赤緑」の一番道路。

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▲「かがくのちからってすげー」って言いそうなおじさん。

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▲マイデザインではありませんが、孵化厳選の為に多くのプレーヤーが走り込んだ道路も再現されています。

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▲動画の最後は「ダイヤモンド・パール」の「なぞのばしょ」バグからの「ダークライ」というオチまで用意されています。

ろぜさんの島はマイデザインの技術はもちろんのこと、ポケモンという作品への愛に満ちていますね。どういった経緯で制作されたのかがとても気になったので、制作のきっかけやこだわったポイントをインタビューをしてみました。

__今回はご協力いただきありがとうございます。まずは「あつ森」のプレイ時間を教えて下さい。

ろぜさん(以降敬称略):4月20日の時点で150時間程度です。初期はたぬきちの借金を返済して島クリエイターを開放してからが本番だと考えていたので、発売初日から時間操作をしカブで資金を稼ぎました。

今考えれば上記のような本来楽しむべき過程を早送りにしてしまった点が失敗でしたね、最初の数週間でもうゲームが作業に変わり、飽きてしまいました。

作業と感じてからは全然あつ森を起動しなくなり、Twitterでイースターイベントだの花の交配がどうだのという話が飛び交っていても全然見向きしませんでした(笑)。

__そんなろぜさんがポケモンの世界を再現したキッカケはなんですか?

ろぜ:初期のプレイ時にもマイデザインでポケモンのドット絵を作成していましたが、本格的に再現しようと思ったキッカケはTwitterのフォロワーさんです。

さきほど話したとおり「あつ森」からちょっと距離が離れていましたがTwitterのフォロワーさんからふと「今日あつ森しませんか?」とお誘いがあったんです。正直、久しぶりのプレイでそんなに乗り気ではありませんでした。

しかし、大人数でプレイするとやっぱり「あつ森」は楽しくて、「あ、やっぱり私はこのゲーム好きだわ、続けてみよう」と思いました。その人たちは、その時まだ少ししか無かったポケモンの再現ドット絵をすごく褒めてくれました。その反応が嬉しくて、本格的にポケモンの世界を再現しはじめました。


__なるほど、これだけこだわって再現されているということで相当ポケモンが好きかなと思われます。ろぜさんのポケモン歴なども軽く教えてください。

ろぜ:

初代の「赤緑」からプレイしています。朝の集団登校で友達とポケモンの話をしながら学校に行き、学校から帰れば自転車のカゴにゲームボーイを入れ公園まで爆走、日光で見え難かったあの暗いゲーム画面で必死にプレイしていました。もちろんアニメにも夢中でしたし、NINTENDO64の「ポケモンスタジアム」のミニゲームで友達とわいわいプレイしていました。

__ドット絵自体に興味を持たれたキッカケはありますか?

ろぜ:第三世代「ルビー・サファイア」の影響が大きいですね。ゲームボーイアドバンスになって大幅に進化したグラフィックに感動して、ポケモン自体がもっと好きになりました。

この頃からインターネットでポケモンのファンサイトを見るようになり、努力値や厳選といったポケモンの対戦要素も詳しく調べ始めました。

そこから、ポケモンのドット絵を描いたり、オリジナルのポケモンを考える二次創作サイトを見つけてのめり込み、そういった界隈に10年くらい入り浸っていました。第六世代「XY」以降のポケモンは3Dグラフィックになりましたが、ドット絵ならではの温かみや可愛さは、時が過ぎても変わらない魅力を感じさせてくれます。

__ろぜさんはポケモン等の作品をモチーフにしたジオラマも作成されていますよね。

ろぜ:はい、ドット絵の持つ独特な可愛らしい世界を、ジオラマで表現したらどうなるんだろう?という単純な好奇心で作りました。実はまだ始めたばかりの創作で作業ペースも遅く、作品数も少ないですがこれからゆっくり増やしていきたいです。時々聞かれるのですが、ポケモンのドット絵は著作物のため販売は行っておりません。

Engadget▲ろぜさんのジオラマ作品。(Twitterの投稿より

__ポケモンの世界観を再現するにあたって、「あつ森」のマイデザインの使い勝手はいかがでしたか?

ろぜ:前作の3DS「とびだせ どうぶつの森」から確実に進化しましたね。マイデザインの所持数が50枚(PROも合わせると100枚)に増えたり、カラーも細かく作れたり透過機能まで付いて、デザインの幅がかなり広がったと思います。

しかし、マイデザインを作ってるうちに「こんな機能があったらいいのにな」と感じる点がいくつか出てきました。
例えば...

  • マイデザインの所持数の上限をもっと増やして欲しい
  • 一度作ったカラーやパレットを保存する機能
  • 絵の特定の範囲を選択し、移動させたりコピーする機能
  • ドットが滑らかになる仕様のON・OFF機能
  • 完成したマイデザインを反転・転回させて設置する機能

普段からPCでイラストやドット絵を描いている方やマイデザ職人の方は、この「痒い所に手の届かない」感覚を分かってくれるでしょう。

一番気になるのはマイデザインの所持数です。前作より所持数は増えたものの、特に私のようにゲームの世界を再現しようとするプレーヤーにとっては、50枚はあまりにも少なすぎます。「反転・転回」機能だけでも追加されたら、かなり所持数の節約になるんですが......。

とはいえ、シミュレーションゲーム内のいち機能にそこまで高望みするのもおかしい気もしますね(笑)。
Engadget▲ろぜさんのマイデザイン。ダークライは4つのマイデザインで構成さてれいます。

__マイデザイン周りでのアップデートにも期待したいですね。「あつ森」でポケモンの世界を再現する際にこだわったポイントを教えて下さい。

ろぜ:マイデザインの所持数が50枚までという制約の中で「できる限り多くのポケモンシリーズと、それらに関した多くの思い出を詰め込んだ」というのがポイントです。

懐かしい場所や思い出のネタを再現するにあたって大きな壁となったのがこの"50枚"という制限でした。

マイデザインでドット絵をポチポチ打つ作業も大変でしたが、最低限の枚数で表現できる印象深い場面を考えました。また、ひとつの場面だけでなく、別の場面にも流用できるドット絵のチョイスも同じくらい大変でしたね。

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一点こだわりを解説するならば。カビゴンがとうせんぼしている場面では、ゲーム内のカメラで撮影した時に場面全体が写されるよう広めに作りました。

今回再現した場面の他には、

  • ライバルとのチャンピオン戦(赤緑)
  • カイリュー破壊光線(金銀)
  • 120番道路と水面に写る主人公(ルビー・サファイア)
  • 森の洋館(ダイヤモンド・パール)

などなど、島に組み込みたい場所やシーンはたくさんありましたが、所持数の制限を考えて没にしました。実際に「カイリュー破壊光線」の場面は一度再現したのですが、マイデザインの枠を圧迫しすぎるので没にしました(笑)。また、ドット絵が主に使用された最後の作品「BW」シリーズもできれば加えたかったですね。
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__最後に本作「あつ森」の感想を教えてください。

ろぜ:とても楽しいゲームなのですが、改善してほしい不満点もあります。マルチプレイ時に誰かが出入りする際にプレイが中断される、DIY時に収納した素材の参照やまとめて生産ができないなどなど、細かい部分にストレスを感じますがやっぱり「どうぶつの森」シリーズは楽しいです。

私はゲームキューブで発売された「どうぶつの森+」からプレイを続けておりますが、ずっと変わらない楽しさがこのゲームにはあります。

自分を投影したキャラが「ゲームの中で世界で暮らしている」という感覚を得れるのが「どうぶつの森」シリーズの大きな魅力です。ハードやソフトが進化しても、この根っこのゲームシステムがずっと変わらないから今作も楽しめています。

本来の楽しさに加えて、進化したマイデザインやDIYなどの追加要素が加わることで、楽しさの幅は広がりました。これからもプレイするたび色んな発見があって楽しんでいけるんだろうなぁとワクワクしています。

__今回は急なお願いにも関わらずご協力いただきありがとうございました。

今回のインタビューを通して大人気ゲーム「あつ森」とポケモンシリーズの魅力の深さを改めて実感しました。ちょっとでもマイデザインに興味を持たれた方は「あつ森」で好きなゲームや作品を再現してみてはいかがでしょうか?

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April 23, 2020 at 06:35PM
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