熊本県天草市五和町の「AMAKUSA（アマクサ） SONAR（ソナー） BEER（ビール）合同会社」のクラフトビール醸造所で、天草産のホップと柑橘（かんきつ）類「パール柑（かん）」を使った発泡酒が完成し11日、出荷が始まった。同醸造所は、自社栽培ホップを使ったクラフトビール醸造所としては日本最西端・日本最南端という。
代表の荒木信也さん（40）は五和町出身で、熊本市内で美容室を営む。25歳の頃、味や香りの種類の豊富さで知られるベルギービールと出会い、クラフトビールのとりこになった。約2年前から宮崎県日南市の醸造所で修業する一方、実家の畑でホップ栽培を始め、今年3月に醸造免許を取得した。
完成した発泡酒は、パール柑と天草特産の真珠の白をかけて「White（ホワイト） Pearl（パール）」と命名。パール柑のさわやかな香りとすっきりした飲み口が特徴だ。330ミリリットル750円（税別）。熊本市や天草市の飲食店などに向けて2100本を出荷する。
荒木さんは熊本市で美容師の仕事をしながら、片道2時間半～3時間かけて醸造所に通っている。「一番大変だったのは通勤です」と振り返る。完成した発泡酒を手に、「天草がいっぱい詰まっているので、みなさんに味わっていただけたら」と話した。（大矢雅弘）
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May 12, 2020 at 07:00AM
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熊本）「日本最西端・最南端」のクラフトビールが誕生 - 朝日新聞社
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