西条市福武の伊予提灯工房は例年１０月の西条まつりを前に、だんじりや神社などで使う祭り用のちょうちん作りで忙しさのピークに。職人の日野徹さんと妻の美保さんが作業に追われます。
しかし今年はコロナ禍のため西条まつりは中止に。この影響は…
日野徹さん：
「今年の分は去年のお祭り明けにだんじりをしまう時に修理の分を（発注）いただいてるので。今年の分は影響ないんですけど、今年お祭りがないので、その分修理の数が減ると思ってます」
西条の秋まつりは１３０台ほどのだんじりが繰り出し、ちょうちんがだんじりを宵闇に照らす幻想的な光景が名物。今年は去年のちょうちんの修理でしのげるものの、来年以降は、今回のまつりの中止で注文が激減すると心配しています。このうえコロナ禍の自粛で、結婚や出産などのお祝い事の注文も減っているということです。
日野徹さん：
「今年は（注文が）昨年の７割位になって、来年は２割３割の売り上げになるんじゃないかなと」
この苦境に日野さんが打った一手が、リモートシステムを使った受注の開始。市内をはじめ全国から細やかな注文に対応します。
説明：「こちらがお祝いのお子様が誕生した際のちょうちんとなります」
日野徹さん：「今までだとメール等のやりとりで細かく注文を受けてきたんですけど、ちょうちんは立体。リモートで動画を見てもらいながらやった方がお客さんにとっても具体的にわかる」
新型コロナによる苦境のなかＳＮＳに活路を見出した日野さん。販路拡大と同時に西条の文化を発信します。
日野徹さん：
「小さなちょうちん屋でも、全国からでも依頼をきっちり受けられる形でやっていきたい。西条市の独特の丸いちょうちんを全国に発信していきたい」
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September 03, 2020 at 04:45PM
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