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Friday, October 16, 2020

漁船の大工やかご職人 ふるさと納税で育成 - 岐阜新聞

「長良川流域文化レッドデータブック」作成への協力を呼び掛けるORGANの関係者=岐阜市湊町、長良川デパート

「長良川流域文化レッドデータブック」作成への協力を呼び掛けるORGANの関係者=岐阜市湊町、長良川デパート

◆長良川流域の文化継承へ

 岐阜市を中心に長良川流域の観光振興に取り組むNPO法人ORGANと同市は、後継者不足が深刻化する流域の伝統産業を再興しようと、ふるさと納税を活用し同市への寄付を募るクラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げた。「長良川流域文化レッドデータブック」の作成に充てる狙いで、300万円を目標に来年1月8日まで寄付を募る。寄付者には金額に応じて、岐阜和傘など流域の特産を贈る。

 岐阜市がふるさと納税の寄付金を活用し、市内で活動するNPO法人などを支援しようと本年度に導入した事業の一環。ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」のガバメントクラウドファンディング(GCF)を活用し、プロジェクトの支援にと寄せられた全額を法人に交付する。

 ORGANは今年から、後継者不足が深刻な岐阜和傘の担い手育成を支援している。岐阜和傘の継承は進みつつあるが、同じ長良川流域では、鮎を取る川漁師が使う漁船の大工、郡上市で使われる魚かご「郡上びく」の作り手、美濃和紙の製本職人やその用具を作れる担い手は、すでに1、2人しかいない。

 同レッドデータブックは、絶滅する恐れのある野生生物の分布や保護対策などをまとめた資料集にヒントを得て命名。流域で廃業の危機にある伝統工芸の職人などを紹介する予定で、▽美濃和紙から生まれる工芸品などの「工芸」▽漁に使う漁船や漁具などの「川漁」▽地芝居、神楽、遊宴文化といった「芸能」-の3分野を調査し、関係者に取材、編集する。来年3月中旬の完成を目指す。春には存続策を話し合うシンポジウムも開く予定。

 蒲勇介理事長(41)は「長良川流域文化の中には"絶滅危惧状態"にあるものが多い。レッドデータブックを発行し、次世代にどのような形で残せるのか、具体的な手立てを考える礎にしたい」と話している。

 岐阜市は、人と動物の共生センター、いぶき福祉会、岐阜和傘協会(いずれも岐阜市)による別のプロジェクトの支援にも同GCFを利用し、寄付を募る。市の担当者は「市と連携することで信用が増し、NPO法人の資金集めがしやすくなる。より一層、地域社会の課題解決が進めば」と期待している。サイトURLはhttps://www.furusato-tax.jp/gcf/


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