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Sunday, November 29, 2020

<尾張仕事人> (35)七宝焼職人のスプーン - 中日新聞

明治時代から使い続けられ、丸みが削れたスプーン=あま市の田村七宝工芸で

明治時代から使い続けられ、丸みが削れたスプーン=あま市の田村七宝工芸で

  • 明治時代から使い続けられ、丸みが削れたスプーン=あま市の田村七宝工芸で

 百年近くの時間で丸みがすり減り、直線的になったスプーン。社会や習慣が大きく変わっても、変わらず使われる道具がある。

 「昔からの道具で事足ります」とは七宝焼職人で田村七宝工芸の四代目、田村丈雅さん(62)。スプーンは素焼きの皿に入った釉薬(ゆうやく)を乾かしたり、混ぜたりするための必需品。一八八三(明治十六)年の創業以来、使われているとされるが、いつどこで手に入れたのか正確なことは分からない。「今となってはこの形の方が使いやすい」と田村さんは言う。...

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