講談の第一人者の人間国宝、一龍斎貞水(いちりゅうさい・ていすい、本名・浅野清太郎=あさの・せいたろう)さん=写真=が3日、肺炎で死去した。81歳だった。告別式は近親者で済ませた。
東京・湯島生まれで、15歳で五代目一龍斎貞丈に入門。大道具や照明も駆使した芝居さながらの「立体怪談」で知られ、「怪談の貞水」と異名を取った。2002年、講談界で初めての人間国宝に認定された。
10年以上、肺や前立腺など複数のがんの闘病を続けながら、精力的に高座を勤めていた。11月25日の「金毘羅利生記(こんぴらりしょうき)」が最後の高座となった。
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