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Wednesday, May 5, 2021

時計ブランドIWCが時計職人用のデジタルルーペを開発 - ギズモード・ジャパン

sanubaripanas.blogspot.com

昔からある定番ツールが時代に合わせて進化。

「Cyberloupe」は名前こそイーロン・マスクのトンネルに似ていますが、スイスの時計ブランドIWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)が開発したデジタルルーペです。

時計技師が用いるルーペは、簡単に言ってしまえば目に装着する拡大鏡で、この数百年の間大きく改良されることはありませんでした。現代的なルーペだとメガネ型で作業用ライトが付くようになりましたが、IWCのCyberloupeはもともとローテクなツールにさらにハイテク要素を足したものです。

この製品は一見したところでは、標準的な製品に見えます。顔に合わせて調節できて、小さな物を拡大するためにレンズを下げることもできます。しかしIWCはそこにカメラやネットワーク接続、AR機能などを搭載。さらに発表されたばかりの次期モデルCyberloupe 2.0では「画像安定性と解像度の改善」が成されて、目の前にデジタル情報を「オンデマンド」表示できるようになったとか。

Video: IWC Watches/YouTube

Cyberloupeで最も興味深いのは、レンズから映像を転送できる点です。時計職人が遠方の顧客に腕時計のどこが故障しているのかを示せたり、熟練の技師が動画経由で見習い技師を教育できたりします。

IWCの事業開発部責任者Antonio Palmisanoさんは初代のCyberloupeについて、「お客様はその場を訪れなくても、IWCの時計の特別な機能についてライブで説明を受けることができる可能性があります」としており、「さらに本社のトレーナーたちは、世界中の拠点にいる他の時計技師たちに対してバーチャルでトレーニングを行えます。 CyberloupeはIWCの基盤を成すITシステムPLM/ERPから特定の情報を抽出して、直接ユーザーに表示するポテンシャルも持ち合わせています」と語っていました。

Palmisanoさんはこのシステムが腕時計のムーブメント上に情報を重ねる形で、修理&製造スタッフに歯車、石やネジをどこに置くのか具体的に説明できると述べています。ボーイング社や他の製造業の機械工たちが、エンジンなど複雑な機構の組み立て直しや修理に似たようなテクノロジーを使った例もあります。

「デジタル化された世界の中で、機械式時計の複雑なテクノロジーにいまだに魅了される」とPalmisanoさん。「外部の人にとって『直径40mmの世界』を深く知るのは非常に難しいことです。150年にわたって使い続けた時計技師のクラシカルなルーペをデジタル化して、『インテリジェント』にするというアイデアを思いつきました」とのこと。

Source: YouTube

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