本県産の伝統工芸品を海外向けに売り込む際に役立てようと、日本貿易振興機構(ジェトロ)山形貿易情報センターがPR動画「残雪から花が咲く場所、山形」を制作した。海外バイヤーをメインターゲットに、四季のはっきりした本県の特色も表しながら各工芸品を3分弱で紹介。本県の風土や職人の息吹を感じ取れる内容となり、商談や展示会の場面で役立てる。 ジェトロ山形は昨年度、工芸品のデータベース化も目指して県、県国際経済振興機構と共に県内の工芸品事業者を訪問。海外展開への関心度を調査すると、60社以上が興味を示した。新型コロナウイルス禍により海外での商談や展示会出展が難しい中、バイヤーに伝統工芸品やデザイン産品を分かりやすく紹介し関心を引くには、映像でのアピールが有効とし制作した。 動画には県内18社の製品を採用し、山形鋳物や山形桐箱、米沢織、成島焼、上ノ畑焼、組子、山形打刃物など本県を代表する工芸品を2分46秒で紹介。春夏秋冬の各季節を象徴する色を背景に、各工芸品を次々に映した。「変わりゆく世界の中で変わらない美」を情緒的に表現。英語テロップは最小限にとどめ、日本語的表現を英訳しても外国人に伝わる文章にした。
手元を大写しにするなど職人の熟練の手技を強調するカットも挿入した。最終シーンは西川町大井沢で残雪の中に立つ桜の木をヒントに、白い花器に啓翁桜を生けた場面を使用。この動画のテーマでもある「Yamagata,where flowers bloom from melting snow(残雪から花が咲く場所、山形)」のテロップをかぶせた。 事業者の評判も良く、会員制交流サイト(SNS)で紹介する事業者も。ジェトロ山形ウェブサイトとジェトログローバルサイトで公開している。ジェトロ山形は「細部までこだわった動画。上手に活用して海外バイヤーに山形の魅力を発信し、県内事業者の輸出拡大につなげたい」としている。
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