クラフトビール市場が急激な盛り上がりを見せている。「家飲み」需要の高まりも相まって、2021年1~7月の日本のクラフトビールの販売量は、前年同期に比べて約180%増加(※1)。今や「通だけが飲むビール」ではなく、一般にも市民権を得てきた様相だ。そのブームをけん引しているのが、キリンビールの「スプリングバレー 豊潤<496>」(以下、スプリングバレー)。今年3月の発売以来、予想を上回る売り上げを更新している。飲んだ人が「ビールの概念が変わった」と口にする、その感動するおいしさはどこから来るのか。時代がクラフトビールを求める理由と共に、その真相に迫った。
(※1)2021年8月、キリン調べ。出典:インテージSRI+(業務用酒販店含む)
今、時代はクラフトビールへ
そもそもクラフトビールとは、どんなビールなのだろう。キリンビールの担当者に尋ねると、こんな答えが返ってきた。「私たちは、造り手の感性や創造性が楽しめるビールだと考えています」。さらに、「素材や手間など一切手加減せず、とことんこだわり、飲んだ方に『本当においしい』、ビールから一時離れた方にも『ビールってこんなにおいしかったんだ』と思ってもらえるようなビールを目指しています」と熱く語ってくれた。
この造り手の情熱こそが、日本のクラフトビール市場を盛り上げている要因のひとつ、と言っても過言ではない。事実、2021年1~7月の日本のクラフトビールの販売量は、前年同期比で1.8倍に増えている(※1)。さらに、今年に入ってクラフトビールを初めて飲んだ人は、20歳以上の約3割に相当する(※2)。
(※2)2021年8月、キリン調べ。20~60代男女のクラフトビール飲用経験者1000人を対象に調査
2021年8月にキリンビールがクラフトビール飲用経験者を対象に行った調査(※2)では、「クラフトビールを最近よく飲むようになった人」は62.8%。ビールカテゴリーの中でも「クラフトビールが一番好き」と回答した人は約6割超も占めたという。以前よりもよく飲むようになった理由には、「おいしいビールを飲みたくなったから」(66.4%)、「手軽にクラフトビールを飲めるようになったから」(51.9%)、「自宅で飲むビール時間へのこだわりが強くなったから」(32.5%)が挙げられている。
(※グラフは、2021年8月キリン調べ)
クラフトビール市場が成長する兆候は、コロナ禍で、自宅での「プチぜいたく」志向が高まりつつあった2020年から見られた。キリンビールが同年9月に行った調査(※3)では、約7割の人が週末や特別な日には、いつもより高品質なビールを買い求めていた。「味わって飲めること」「品質が良さそうなこと」「特別感が感じられること」へのニーズが高まり、2020年10月の酒税法改正も、比較的安価な「新ジャンル」などではなく、ビールを選ぶ傾向を加速させたと考えられる。
味わって飲める高品質なビールへの期待に応えるように、満を持して2021年3月に登場したのが、キリンビールのスプリングバレーだった。「一番搾り」など、全国で展開するキリンビールが、1年で日本のクラフトビール市場を1.5倍に拡大するという目標を掲げ、構想10年、味に磨きをかけて造り上げた。「クラフトビールでビール類の魅力化をはかる」という本気度は、市場を大きく動かした。
(※3)2020年9月、キリン調べ。ビール類飲用635人を対象に調査
クラフトビールブームの原動力。市場をけん引するスプリングバレー
キリンビールのスプリングバレーは今、「販売担当者の予想を上回る売れ行き」という。2021年3月の発売開始から約半年、早くも3400万本を突破(※4)。同社が掲げる年間販売目標の約5800万本を達成する勢いだ(※5)。
(※4・5)いずれもキリン調べ。350ml缶の出荷実績から換算
キリンビールが2021年8月にクラフトビール飲用経験者を対象に行った調査(※2)よると、クラフトビール飲用者の半数近くが「スプリングバレーの飲用者」で、そのうち、スプリングバレーをきっかけにクラフトビールをよく飲むようになった人が約8割だった。市場全体をけん引した原動力が、スプリングバレーであったことは確かだろう。
(※2)2021年8月、キリン調べ。20~60代男女のクラフトビール飲用経験者1000人を対象に調査
150年前の志を受け継ぐ、手加減なしのおいしさの追求
豊潤でありながら、綺麗な後味。きめ細やかなふわとろの泡と、口に広がる麦のうまみ。飲み飽きない味わい……。クラフトビールならではの「手加減なしのおいしさ」を体現したスプリングバレーは、「ビールってこんなにおいしいものなんだ」と再確認させてくれるビールだ。
そんなスプリングバレーのブランド名は、1870(明治3)年、米国人の醸造家・ウィリアム・コープランド氏が横浜に設立したビール醸造所「スプリングバレー・ブルワリー」に由来する。その名前こそ、日本で初めて商業的に成功したビール醸造所と言われている。コープランド氏は、醸造設備も原料も十分ではない中で、おいしいビールづくりをひたすらめざし、日本のビール産業の礎を築きあげた。
そして、「スプリングバレー・ブルワリー」の土地と志は、のちのキリンビールとなる「ジャパン・ブルワリー・カンパニー」に引き継がれた。「スプリングバレー」とは、当時のものづくりへのこだわりやパイオニア精神を体現し、その名を冠したブランドなのである。
東京大学史料編纂所古写真研究プロジェクト 提供
飲む人のために、ひたすらおいしさを追求する思いこそ、今につながるキリンビールのクラフトビールの考え、想いそのものであり、ビール造りの原点だ。おいしさに愚直なまでにこだわり、「できることは全部やる」。素材も手間も、一切手加減なし。クラフトビールらしい個性と、毎日でも飲み飽きないバランスの良いおいしさとの両立をめざした。
麦芽はキリンラガービールの1.5倍、ホップは厳選した4種類を使用した。特筆すべきは、苦味は抑えながら豊かな香りを引き出す「ディップホップ製法」の採用だ。発酵初期からホップを7日間かけてじっくり漬け込む製法で、難易度が高く、他に類がない。海外の醸造家からは「クレイジー」と称された。それでも、世界に先駆けたイノベーションによって、ホップの持つ香りを十分に引き出しながら苦みを軽減し、豊潤な香りとスッキリとした後味を実現させた。
(図)ディップホップ製法の特性
構想10年。約250回も試験醸造(※6)繰り返し、数々のこだわりを経て生まれたスプリングバレーは、消費者からも香りや味、豊潤さだけでなく、バランスの良さや飲み飽きない味わいなどが高評価されている。
(※6)この商品の特長である製法の開発にかかった試験醸造の回数
「ビールの概念を変えてくれた」SNSで感動コメント続々
飲んだ人に大きなインパクトを残しているのも、スプリングバレーの特徴だ。キリンビールが飲用者に行った調査(※2)では、9割近くの人が「スプリングバレーをきっかけにクラフトビールに興味が出た」と回答。さらに、7割以上の人が「ビールに対する価値観が変わった」としている。
(※2)2021年8月、キリン調べ。20~60代男女のクラフトビール飲用経験者1000人を対象に調査
SNSでは、より具体的にスプリングバレーを飲んだ感動が表現されている。ツイッターには「おいしい」「また、飲みたい」といったコメントや、合わせて楽しむ料理の写真などが続々と投稿されている。「豊潤で華やかな香りと奥深い余韻が残る美味しいビール」とビール通をうならせる一方で、「クラフトビール苦手だったけど、これは飲みやすくて美味しかった!」「クラフトビールが好きになった」などと、クラフトビールが苦手だった、あまり飲んでいなかった層にも受け入れられていることがわかる。
(写真)ブランドアンバサダーの俳優・長谷川博己さん出演CM。近日、新シリーズが予定されている
大勢の仲間と一緒に飲む機会が減った今、スプリングバレーを飲んだ感動を共有する場所はSNSなどに移る傾向にある。リアルに感動を分かち合いたいのであれば、プレゼントで贈るというのも一つの手だろう。年末にかけては、お歳暮にクラフトビールを贈るのが喜ばれそうだ。
最後に、商品名の「496」について触れておこう。何の数字かと不思議に思われた方もいるかもしれないが、496はピタゴラスが名付けたとされる「完全数」のひとつ。その数字自身を除く正の約数をすべて足すと496になる(※7)。個性と飲みやすさの完璧なバランスを求めて、一切妥協しないというスプリングバレーの思いを象徴する数字だ。さらに、1から31までの日数を合計しても496になり、「1カ月毎日飲んでも飽きない味わい」という意味も込められている。
(※7)完全数のひとつ。計算式は1+2+4+8+16+31+62+124+248=496
人生の中で、「いつも感動を与えてくれるもの」に出会うことはめったにない。今日を、感動の始まりの日にしたいのであれば、試しにスプリングバレーを手に取ってみてはどうだろう。想像しなかった、新たな世界が開けるかもしれない。
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