木村拓哉が主演し、長澤まさみがヒロインを務める「マスカレード・ナイト」(鈴木雅之監督)が17日から公開される。ホテルを舞台にした東野圭吾のミステリー小説「マスカレード」シリーズの映画化第2弾。潜入捜査官の木村とホテルスタッフの長澤が、前作とは一味違った相棒ぶりを発揮している。(文化部 山田恵美)
2019年公開の前作「マスカレード・ホテル」では、ホテル・コルテシア東京にフロント担当として潜入した刑事の新田(木村)と、彼の指導係に任命された山岸(長澤)が、反発しあいながらも連続殺人事件を解決に導いた。
今作で、山岸はフロント担当からコンシェルジュに昇格。接客する彼女の前に、新田が姿を見せる。警察には、大みそかにホテルで開催されるカウントダウン・パーティー、通称「マスカレード・ナイト」に殺人犯が現れる、とする匿名の密告状が届いていた。
撮影が行われたのは、今年1~2月。木村は、「まさみちゃんの山岸さんに再会できる喜びが大きかった」とする一方で、「大勢のキャストやスタッフ、エキストラの方々が集まる大規模な現場。コロナ禍においては覚悟が必要だった」と振り返る。長澤も「緊張感がありましたね」とうなずき、「前作以上の面白さを期待しているみなさんの気持ちにも応えたかった。心して挑みました」と話す。
宿泊客やホテルスタッフが行き交う豪華なロビーはセット。前作の撮影終了後に取り壊されたが、今回改めて作り直したものだ。「作品の気合を感じました。コンシェルジュデスクが足されていますが、元からあったようになじんでいて。セットのマジックですよね」と長澤が声を弾ませると、木村も「新田としてセットに入った瞬間、フロントに山岸さんの姿を探してました」と笑う。
客を片っ端から疑う新田と、お客様第一の山岸は、「水と油のように」交わらない。だが、素顔を仮面で隠した上、仮装もしたパーティー参加者500人の中から殺人犯を特定しなければならない困難な状況の中で、「新たな犯行を許さない」との思いが一致する。
「新田さんは仕事をする上でライバルだけど、目指すところは一緒。互いに尊敬し、いい影響や刺激を与え合う存在になっていく。面白いですよね、そういうバディ感って」(長澤)
俳優としても、共演は刺激になったという。「木村さんは集中力がすごい。私はエネルギーが切れちゃうことがあるけど、常にレディ、いつでも準備OKなんですよ」と長澤。これに対し、木村は「常にじゃないよ?」と照れつつ、「キャストやスタッフみんながどういう状況か、感知するアンテナはずっと動かしているかも」と自己分析する。
一方、長澤は「ワオ!って思えるところがたくさんある人」だと木村。「色んな役に、ちゃんと向き合って表現している。海外へも意識を向けていて、『しっかりしてる』という一言では十分じゃないくらい」。役を離れても、2人は好敵手のようだ。
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