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Friday, March 27, 2020

不登校から皆勤に レザークラフト通して仲間の輪広がる - 神戸新聞

 今春、兵庫県立姫路聴覚特別支援学校(姫路市本町)を巣立った藤田竜太さん(19)=高砂市=が、卒業制作で革製リュックサックを作った。一時は学校に通えず留年も経験もしたが、3年時は課外授業で出合った革の小物作りに夢中になり、1日も休まず登校した。創作を通して仲間の輪も広がり「レザークラフトは初めて見つけた自分の特技。人との距離まで近づけてくれた」と喜ぶ。

 聴覚障害と軽度の知的障害がある藤田さんは、小学校高学年の頃に生活リズムを崩し、不登校がちになった。中学校卒業後に入った同支援学校でも1年時の夏休み明けから登校が週に1~2日となり、2年時には出席日数が足りずに留年した。

 転機は1年遅れで3年生になった昨年の5月。課外授業として姫路市花田町のアンテナショップであった小物作り体験に参加し、ペンケースを手縫いで完成させたことだった。

 講師に縫い目の丁寧さを褒められ「生まれて初めて得意なことが見つかった」と藤田さん。その後、学校の作業学習で同級生たちと小銭入れやペンケースなどの革小物を一緒に作るようになった。手先が器用だった藤田さんは周りからも頼りにされ、クラスにも自然と打ち解けていった。

 皆で作った小物は、神戸市の青空市場でほぼ完売した。試しに作ったネームホルダーは、教職員の間で評判となった。「価値を認められた」ことが自信につながり、卒業制作で難易度の高いリュックサックに挑むことを決めた。

 姫路の皮革職人と相談しながらデザインを決め、牛革製の生地を手縫いして金具を取り付けた。かかった時間は延べ25時間。今までの感謝を込めて、母親や担任の先生にもトートバッグなどを作ってプレゼントした。

 卒業式は2月末にあり、3月から高砂市の就労継続支援A型事業所で働き始めた。革を使った創作活動は今後も続けるつもりで、藤田さんは「人に気持ちを伝えるのは今でも得意ではないけど、ネームホルダーを作ったりして職場の人に『ありがとう』を伝えていきたい」と思いを語った。(地道優樹)

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