次々に新しい料理や食材などが登場するとあって、『食のトレンド』は刻一刻と移り変わっていく。しかし、クライアントや職場の同僚と「あれ食べた?」という話になることはよくある。そんなときに「……聞いたこともない」というのは、かなりマズい。この連載では、ビジネスマンが知っておけば一目おかれる『グルメの新常識』を毎回紹介していく。第32回は「クラフトコーラ」。
【写真】2020年2月にオープンした東京・下落合のクラフトコーラ専門店「伊良コーラ総本店下落合」
「クラフトコーラ」って何?
クラフトビールやクラフトジンで盛り上がるクラフト市場における次なる注目株が「クラフトコーラ」。コーラというと大手メーカーの商品を思い浮かべる人が多いと思うが、いま小さなクラフトコーラ専門店のこだわりの味に注目が集まっているのだ。
クラフトコーラに明確な定義はなく、一般的には「小規模な工房で職人が丁寧に作るコーラ」といったニュアンスで使われることが多い。クラフトには英語で「職人が手作業で作る」といった意味がある。
クラフトコーラのレシピは工房によって異なるが、基本の作り方は、コーラの木の果実であるコーラナッツに、柑橘やスパイス、ハーブなどを混ぜて作り、黒というより茶色の原液を炭酸水で割って飲む。大手メーカーのものに比べると色がだいぶ淡い。また、スパイスやハーブの風味をより強く感じられ、よい意味で味わいに個性がある。
ちなみに嗜好飲料のイメージが強いコーラだが、もともとは薬として開発された歴史がある。クラフトコーラ専門店のコーラは、天然の材料にこだわっており、元来のヘルシーなイメージに近い。砂糖も入っているが、人工甘味料ではなく、天然の砂糖による自然な甘さだ。
「クラフトコーラ」はどこで飲める?
現時点で広く知られているクラフトコーラの銘柄としては、「伊良(いよし)コーラ」と「ともコーラ」が挙げられる。最近はいずれかの商品をメニューに置く店が増えているので、カフェやレストランに入ったらチェックしてみるとよいだろう。
2月28日には東京・下落合にクラフトコーラ専門店「伊良コーラ」の路面店「伊良コーラ総本店下落合」もオープンした。
伊良コーラ代表の小林隆英さんは、世界中のコーラを飲み歩くほどのコーラマニアだったそうで、「感動するほどの究極のコーラを作りたい」との思いから、コーラ作りに着手。試行錯誤する中で、和漢方職人だった祖父が遺した資料や道具を参考にしながら、火の入れ方や工程を変え、納得のいく味に辿り着いたそうだ。
2018年7月の発売当初は、移動販売車を使って都内各地で販売していた。主な出店地だった東京・青山のファーマーズマーケットには、毎回長蛇の列ができ話題に。その後、都内のカフェやバーでも取り扱われるようになり、2019年からは伊勢丹新宿店でも販売がスタートした。満を持しての路面店オープンである。
伊良コーラは、生のコーラナッツ、カルダモンやナツメグなどのスパイス、柑橘類など15種類以上の天然の材料を混ぜ合わせており、スパイスがきいたやさしいフレーバー。「クラフトコーラにおいて大事なことは“顔の見えるものづくり”。どんな工房でどんな職人がどうやってものづくりをしているかだと考えています」(小林さん)
また、「伊良コーラ」や「ともコーラ」ではオンラインショップでも、炭酸水と割って飲むコーラベースを販売。近くに飲める店がない人も、自宅で気軽にクラフトコーラを楽しめる。
「クラフトコーラ」を飲んでみた
今回はクラフトコーラ専門店「ともコーラ」のクラフトコーラ「コーラの素 The Original」を取り寄せて飲んでみた。
コーラの素は、とろっとしていて、スパイスや柑橘の粒が浮かんでいる。コーラの素と炭酸水は1:4で割って飲むのが基本。炭酸水と混ぜると、きれいな薄茶色になった。
飲んでみると、なんともまろやかで複雑な味わい。スパイスの心地よい刺激や柑橘系の爽やかさを感じられ、ちゃんとコーラの後味もある。スパイシーだが、きび砂糖のやさしい甘味にほっとする。氷を入れたり、生レモンを絞ったりすると、より味がしまっておいしくなる。
瓶の裏側の原材料名をチェックすると、コーラナッツをはじめ、クローブ、オールスパイス、カルダモン、シナモン、山椒、唐辛子などのスパイス、さらに愛媛県産無農薬ネーブルオレンジ、岩城島産無農薬レモンといった柑橘類など、10種類以上のスパイスやハーブの名前がズラリ。良質な素材がたっぷり混じっていると思うと、罪悪感なく飲めるのもうれしい。
ほかにもいろいろな飲み方が楽しめる。ミルクで割ると、やさしい甘さのチャイ風に。また、アイスクリームにかけたり、ホットワインに入れたり、意外なところでは豚の角煮にも使えるとか。
ともコーラではご当地クラフトコーラプロジェクトの一環として「熊本クラフトコーラ」も開発した。熊本クラフトコーラには、黒糖・金柑・青みかんなど地域の食材を使用しているのが特徴。現在、ほかの地域のご当地クラフトコーラも開発中だという。
同社ではもともと「ハーブやスパイスをもっと気軽に楽しめる商品を作り、好奇心をくすぐるような身近なプロダクトを生みたい」という気持ちからクラフトコーラの開発をスタート。「食への感度が高い方や新しいものが好きなお客様が多いです。またアルコールが飲めない方からも、ノンアルコールで面白いものがあってうれしいという声が寄せられています」(ともコーラ広報担当)
「カレーのように味やレシピに正解がないものがクラフトコーラ」(ともコーラ広報担当)という言葉のように、さまざまな楽しみ方ができるのがクラフトコーラの魅力。ぜひお好みのスタイルを見つけて楽しんでみては。
※価格は特記がない限り税込
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March 05, 2020 at 04:31PM
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