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Tuesday, April 28, 2020

コロナで余った「アレ」で作られたクラフトジンが飲食業界の危機を救う=望月麻紀【週刊エコノミストOnline】(mainichibooks.com) - Yahoo!ニュース

 フクロウマークのクラフトビール「常盤野ネストビール」が欧米でも人気の木内酒造(本社・茨城県那珂市)が4月、新型コロナウイルス感染拡大で余ったビールの救済に乗り出した。営業自粛で売れなくなったクラフトビールを飲食店などから引き取り、木内酒造の蒸留所でジンに加工して“延命”させる。食品ロス削減にもなる取り組みが、店を救う。

 東京・JR秋葉原駅高架下にあるレストラン「常盤野ブルーイング東京蒸留所」は、木内酒造の直営レストランだ。店内には、ジンやウイスキーなどの蒸留酒を作るための小型のポットスチル(蒸留窯)があり、蒸留を眺めながら食事を楽しめる。

 2019年12月に開店し、今年3月に蒸留免許が下りたばかり。自社製ビールなどを蒸留して各種スピリッツを提供し始めたところだったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月8日から営業を自粛した。

 この店に、各地の飲食店が在庫として抱えていたビールが続々持ち込まれている。賞味期限が短いクラフトビールのほか、大手メーカーの製品もある。木内酒造はこれらのビールを東京蒸留所の蒸留窯を使ってクラフトジンに加工する。

 加工の工程は、まず6~7時間かけて一次蒸留し、次にジン特有の香りを生むジュニパーベリー(セイヨウネズの実)を入れ、再び6~7時間かけて蒸留する。100㍑のビールからできるジンは約8㍑(750㍉㍑入り約10本)。7月以降、各店に引き渡すという。

 木内酒造では、保存が利く蒸留酒に加工することで、コロナ禍終息後に店が再開した時、客との再会を祝ってほしいという願いを込め、この「SAVE BEER SPIRITS」プロジェクトを始めた。

 木内敏之副社長は「うちも困っていることだから、皆さんも困っているだろうと思って」と発案した経緯を説明する。東京蒸留所も、歓送迎会などの春の需要増に向け準備をしていたが、新型コロナウイルスの感染拡大が直撃した。

 このプロジェクトの蒸留は無料。木内酒造には、持ち込まれたビールの酒税が国から戻るため、それを加工料にあてるという。これも木内副社長の発案。ビールの世界市場で成功するだけの経営手腕がここでも光る。

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April 29, 2020 at 08:12AM
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