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Friday, December 25, 2020

クラフトジン、コロナ影響も前向き 佐賀市の和田さん - 朝日新聞デジタル

sanubaripanas.blogspot.com

 「佐賀で最初のクラフトジンをつくりたい」と、佐賀市諸富町に「楠乃花蒸溜(くすのはなじょうりゅう)所」を立ち上げた和田真司さん(60)。昨年5月に自身の会社「スティルダム・サガ」を設立して準備を進めてきて、今年4月には製造免許を取得した。「さあ、これから」というときに、新型コロナウイルスの影響をもろに受けた。

 佐賀県内でも当時、人々の外出自粛や、飲食店の営業自粛ムードが高まった。和田さんは、お酒の消費が落ち込むことを予想。消毒にも使えるアルコール度数75%の商品「楠乃花フレーバード・スピリッツ75」をつくった。

 コロナの「第1波」が落ち着いてきた6月、本格的なクラフトジンを手がけた。「スティルダムジン・スタンダード」と、「スティルダムジン・リスボン」の2種類。純米焼酎に、県産のレモンや、ゴマなど14種類のボタニカル(草根木皮)を漬け込み、蒸留。スタンダードはバランス良く、リスボンは爽やかな香りが楽しめるよう仕上げた。特徴を味わうならそのまま飲むのがいいが、アルコール度数が高いので、カクテルがお薦めという。

 ただ、発売はしたが、お酒のイベントなどは自粛が多く、商品をアピールする場は失われたまま。バーなどからの依頼でオリジナルボトルもつくったが、売り上げは計画の4割に満たない。コロナの影響を「これほど大きくなるとは思わなかった」とぼやきも出るが、「正常な日常に戻ったときのために、体制づくりをしておく」と前向きだ。

 35年勤めた酒造会社を退職し、自分のお酒づくりに取り組む和田さん。「飲んでくれたお客さんが喜んでくれるようなクラフトジンをつくっていく」と意気込む。年明けには、佐賀市大和町で栽培されたミカンを使った新製品を予定している。さらに有明海の生ガキに合うジンなど、「驚きのある商品開発」に取り組みたいそうだ。(大村久)

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