静岡県内初のクラフトジン蒸留所が沼津市にオープンした。出荷第1号の製品には市内産のかんきつ類を使うなど、地域の魅力を酒にのせて発信する。
バーオーナーの小笹智靖さん（40）と家具製造業の永田暢彦さん（37）が設立したFLAVOUR（フレーバー）は9月に酒造免許を取得。狩野川沿いの空き家をリノベーションして沼津蒸留所を開設した。
沼津駅前の醸造所が大麦を原料に製造した原酒に西浦のミカン、戸田のタチバナ、サンショウ、クロモジで風味付けをして蒸留した。11月28日に500ミリリットル入り30本を1本4500円で売り出したが、開始と同時に完売した。蒸留所に併設するバーでも飲める。
蒸留所の建物は市のリノベーションスクールの対象物件で、永田さんは受講生。小笹さんのバーで出会い、意気投合した2人は「クラフトジンは沼津を元気にするツールになる」と起業した。これからも地域の産品を取り入れて商品開発を進めるという。
事業は、リノベーションまちづくりを支援する日本政策金融公庫沼津支店と三島信用金庫沼津支店の融資を受けた。（岡田和彦）
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December 06, 2020 at 07:00AM
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