卒業公演には、2015年に松井を中心として結成されたユニット「ラブ・クレッシェンド」の現メンバー、井上瑠夏、野村実代、松本慈子、江籠裕奈、熊崎晴香、菅原茉椰が出演。定員299人の劇場は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策をしたうえで、40%弱の110人が来場し、松井の卒業を見届けた。
しかし、オープニングからまさかの主役不在。ユニット曲パートでは、井上瑠夏が「夜風の仕業」を披露したのを皮切りに、各メンバーがソロパフォーマンスを披露していったが、松井の代表曲「赤いピンヒールとプロフェッサー」でも本人は登場せず。ようやくステージに姿を現したのは開演“48分”後の9曲目だった。
AKB48の卒業生・前田敦子のソロ曲「タイムマシンなんていらない」でついに登場した松井は「私にはタイムマシンはいりません。今が一番です」とにっこり。「すみません、お待たせしました!」とお詫びしつつ、後輩メンバーに経験を積んでもらいたかったと、演出の意図を明かした。
ファンが事前に録音したアンコールの口上と手拍子に迎えられ、グリーンのドレス姿で再登場した松井は「Memories〜いつの日か会えるまで〜」を涙ながら歌唱。途中からはメンバーが合流して支えると、「ごめんなさい。感極まって歌えなくなっちゃった」と後輩に頼る姿も見せた。
アンコール1曲目を終えたところで、客席で観覧していたドラフト1期生の福士奈央をステージに呼び入れた。松井に憧れてSKE48に加入し、メンバーになってからも慕い続けてきた福士は、ドレスと同じ生地で包まれた大きな花束をプレゼント。松井は「24年生きてきて、こんなに大きな花束を初めてもらった!」と喜んだ。
最後には「松井珠理奈はファンの方が支えてくれたからここまでこれたんだなとすごく感じます。本当にありがとうございます」と感謝の気持ちを伝え、「(出演した)みんながしっかりSKE48の未来に向かって進んでいくぞって見せてくれたと思うし、今日ここにいないメンバーも同じ気持ちでいると思います。これからも変わらずSKE48の応援よろしくお願いします。そして、ちょこっとね、松井珠理奈のことも気にしてくれたらと思います。本当に今日はありがとうございました」とあいさつ。
「この大好きなSKE48にいる間に、最後に書き残したラブレターを歌いたいと思います」と告げると、4月11日に名古屋・日本ガイシホールで行われた卒業コンサートでメンバーが初披露し、松井が歌うのは初となる自身作詞の楽曲「オレンジのバス」をしっとりと歌い、オレンジ色に包まれた会場で約13年間の活動に幕を下ろした。
松井は2008年7月、『SKE48オープニングメンバーオーディション』(応募総数2670人、最終合格者22人)に合格し、同年10月に劇場公演デビュー。SKE48のCDデビュー前にAKB48の10thシングル「大声ダイヤモンド」(08年10月発売)で最年少11歳にして初選抜入りし、大きな話題を呼んだ。『AKB48選抜総選挙』では第1回から19位→10位→14位→9位→6位→4位→5位→3位→3位と推移し、18年6月に地元のナゴヤドームで開票イベントが行われた第10回で悲願の初栄冠に輝いた。
■松井珠理奈卒業公演『本当に珠理奈はSKE48から卒業できるのか?』
overture
01. 今夜はShake it!/6人(松井珠理奈除く)
02. コップの中の木漏れ日/同上
03. 夜風の仕業/井上瑠夏
04. あの日交わした約束/菅原茉椰
05. あなたの手/江籠裕奈
06. 枯葉のステーション/熊崎晴香
07. 赤いピンヒールとプロフェッサー/野村実代
08. それでも好きだよ/松本慈子
09. タイムマシンなんていらない/松井珠理奈
10. 未来とは?/6人(松井珠理奈除く)
11. パレオはエメラルド/同上
【アンコール】
12. Memories〜いつの日か会えるまで〜/松井珠理奈+2番から全員
13. 僕は知っている/全員
14. オレンジのバス/全員+福士奈央
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