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Tuesday, May 4, 2021

「地下海水」で塩作りに挑戦 高知・土佐の若手職人 - SankeiBiz

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 高知県土佐市の若き塩職人が「地下海水」を利用した天日干しの塩作りに挑んでいる。「田野屋銀象」を屋号とする小松拓磨さん(27)。海岸線近くの地下にしみ込んだミネラルたっぷりの海水を使った製塩で、「『塩といえば土佐市』と言われる街にしたい」と意気込む。

 土佐市の海岸線を走る県道沿いに3月上旬、小松さんの製塩施設が完成した。約1500平方メートルの広々とした敷地に地下海水をくみ上げる井戸や、海水を日光で蒸発させるハウスを備える。

 高校2年の時に姉の紹介で高知県田野町の塩職人「田野屋塩二郎」こと佐藤京二郎さん(49)の製塩施設でアルバイト。「こんなに楽しい仕事があるのか」と関心を抱いた。大阪市内の大学に進学したが、塩作りへの思いが募り、3年生の時に高知大に編入した。卒業後に佐藤さんに弟子入りし3年間修業に励んだ。

 今回の挑戦のきっかけは土佐市職員の一言だった。2017年春ごろから製塩施設の建設地を探し始めたが、海岸線沿いの道路が障壁となり、海水を直接くみ上げられる場所が見つからない。そんな中、土佐市を案内してくれた市職員が「地下の海水を使うのは、どうですか」。試しに作ってみると、マグネシウムやカルシウムが豊富な塩ができた。「土壌に含むミネラルが海水とうまく混ざった」と考える。

 味見をした料理家やシェフからは「甘みや酸味のある深い味」と評判。3月下旬から生産を始め県内や北海道、東京、大阪などから注文が入っている。師匠を超えることを目標に「海外に挑みたい」と話している。

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