大阪府寝屋川市から兵庫県丹波市市島町上竹田に移住した西枝隆さん(85)は、かつて家具職人として働いた腕前を生かし、ミニチュアの民家などを制作、地元の文化祭に出品するなど、丹波の地でシルバーライフを楽しんでいる。
中学校を卒業後、家具職人の道に。大阪府枚方市の家具店で働き、工場長も務めた。「野菜を作るなど、田舎暮らしがしたい」と、65歳の時に丹波市の古民家を購入。セカンドハウスとして使っていたが、昨年12月、妻の智子さん(83)と共に住民票を移し、丹波の人となった。
生まれ育った愛媛県宇和島市の農村風景や、旅行雑誌に載っている民家の写真などを参考にしながら、かやぶき屋根の民家、水車のある民家、合掌造りの家などを制作。床の間に掛け軸がかかっていたり、障子の開け閉めができるなど、細かな造りを凝らしている。「田の字型」の間取りでトタン屋根の自宅も再現した。
家具職人として婚礼家具のたんすを作っていた昔のきねづかで和ダンスや洋服ダンスのミニチュアも精巧に制作。唐箕などの農具や火の見やぐら、棚田の風景などもある。ホームセンターで買った材料のほかに、家の周辺の草をかやぶき屋根に生かすなど、身近な材料で作っている。
「作りながら行き詰まり、なんのために作っているのかと迷いながら、家具職人だった意地で完成までこぎつけた作品が多いんですよ」とほほ笑んでいた。
からの記事と詳細 ( ミニチュア家具制作 元家具職人、移住でシルバーライフ満喫 「なんのために作っているのか」 - 丹波新聞 )
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