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Sunday, September 12, 2021

伝統の職人技を見て 日本を代表するからくり人形師の作品展 山形 - 毎日新聞 - 毎日新聞

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「弓曳童子(ゆみひきどうじ)」。右手で矢を取り出して左手の弓につがえ、写真右の的に見事に命中させる=山形県東根市中央南のまなびあテラスで、近藤浩之撮影 拡大
「弓曳童子(ゆみひきどうじ)」。右手で矢を取り出して左手の弓につがえ、写真右の的に見事に命中させる=山形県東根市中央南のまなびあテラスで、近藤浩之撮影

 現代日本を代表するからくり人形師、九代玉屋庄兵衛の作品展が、山形県東根市中央南1のまなびあテラスで開かれている。東北地方では初開催。

 からくり人形は、木の歯車や仕掛け糸などで動き、江戸時代から庶民に愛されてきた。会場では、置き時計の仕組みを応用して歯車とぜんまいなどで動く「座敷からくり」や、内に仕組んだ何十本もの糸を操作する「山車からくり」など計35点を展示。衣装をあえて外して内部の構造を見せたり、人形が動く様子を動画で映し出すなど工夫を凝らし、伝統技を継承する職人技の深さを伝える。

 弓矢を的に命中させる「弓曳童子(ゆみひきどうじ)」では、矢をつがえ弓を引く際に顎(あご)を上げて狙いを定め、矢を放つと同時に顎の位置が戻るなど、人形の繊細な動作には緻密な観察眼が表れている。華やかに彩られた衣装や、見る角度によって表情が異なる顔の造りにも目を見張る。

 加藤歩美学芸員は「これほど高度な動きのものを昔から作っていたことを知ってほしい。本来は山車に乗せられて見上げる山車からくりを間近に見られるのは、めったにない貴重な機会」と話す。

 10月10日まで午前9時~午後6時(最終入場は午後5時半)。今月13、27日は休み。一般1000円、高校生以下500円。【近藤浩之】

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