
老舗酒造メーカーがクラフトジン開発
コロナ禍で業績の悪化が懸念される広島・呉市の酒造メーカーの挑戦に注目。 新たな成長戦略に選んだのは、新しい商品を作ること。江戸時代から続く老舗「三宅本店」が生き残りをかけて、クラフトジンを開発した。 【画像】日本酒「千福」の蔵元がジン、ウイスキー製造に挑戦 2021年9月に販売されたクラフトジン。 三宅本店・三宅清史 取締役: レモンとうたっているジンですので、レモン感がものすごく感じられるジンになっています 広島の名産・レモンのうまさをしっかりと感じさせる、そんなジンを造ったのは日本酒の酒造メーカー。呉市にある三宅本店は、1856年、江戸時代に創業。 地元の米を中心に醸造される「千福」は、三宅本店を代表する酒として全国的にも知られている。 1枚の証明書がある。明治年間の1910年、アルゼンチンに使節として派遣された軍艦「生駒」に積みこまれた三宅本店の日本酒は、赤道を2回通ってもなお、酒の味・品質が全く変わることがなかったと記されている。 その出来の良さから、三宅本店の酒は全国にも知られるようになった。
“新たな柱”ジン作り…「自由度があるから難しい」
その老舗酒造メーカーが今回、クラフトジンを開発。 三宅本店・三宅清史 取締役: 大きな理由はコロナです。外で飲むのではなくて家で飲むという機会が増える世の中になったので、そこに関して、日本酒はもちろんだが、それ以外にも柱が必要になると感じて今回の事業を始めた。前年に比べると(売り上げは)マイナス20%くらいはダメージを受けた 2020年の飲食店での酒類の消費動向を前の年と比較したものをみると、3月以降、飲食店での酒類の消費は大きく落ち込み、4月、5月は約9割も減少している。飲食店でおいしい日本酒に出会い購入するという消費サイクルが、コロナ禍では期待できなくなった。 さらに、消費者の日本酒離れも大きく影響している。清酒の年間製造量は、昭和期の1973年の177万klをピークに年々減少している。2000年には100万klを割り込み、2019年の年間製造量は46万klとピーク時の3割以下に減少している。 そこで老舗酒造メーカーが新たな成長戦略に選んだのは、新しい商品を作ることだった。 三宅本店・三宅清史 取締役: 何せ初めてですから、『ジンて何』というところから始めました ーーゼロからのスタートですか? 三宅本店・三宅清史 取締役: 本当にゼロベースです。まず本を買ってから ジンという新しい柱を作る。 ここから開発の苦労が始まる。 三宅本店・三宅清史 取締役: 自由があるから難しい。いわゆる定義がないので、やろうと思えばどんな味でも出してしまえばジンとしては商品となりますので、逆に自由度があるからこそ難しいなと思いました 市内のジン専門店に味の監修をお願いし、何度も作ってはやり直した。 三宅本店・三宅清史 取締役: 30回以上させてもらいました。それをずっと繰り返して、これならいける
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