岐阜市内でクラフトビールを手掛ける「岐阜麦酒醸造」が来年4月、同市伊奈波通の伊奈波神社参道に醸造所を開店する。代表の平塚悟さん(40)が、歴史風情漂う町並みにありながらコロナ禍で空き家状態になっていた建物を改装し、試飲所も設ける。平塚さんは「外から岐阜に来てもらうきかっけにしたい」と語り、地元住民との交流拠点になることを目指している。
不破郡垂井町出身の平塚さんは愛知県瀬戸市の製薬会社で営業担当として勤務している。2年前に会社から副業が認められ、岐阜市正木のマンションの一角で醸造所を構えた。「ビールは身近な飲み物で、人と人をつなぐことができる。長良川のきれいな水を使えるのも魅力だった」と振り返る。
元々転勤族だった平塚さんは県内の女性と結婚し、息子が小学校に進学した5年前、市内の長良川の景色が見える場所に家を建てた。地域や学校の行事を通して、同市湊町のまちづくりNPO法人オルガンの関係者と知り合い、伊奈波神社参道に醸造所を開店する提案を受けた。
醸造所は、岐阜善光寺(同市伊奈波通)が約10年前からサロンとして利用してきた建物を改装する。最近は新型コロナウイルス感染拡大もありほとんど使えず、実質空き家状態だった。醸造所内ではその場でできたてのクラフトビールを楽しめる試飲所「タップルーム」を設け、ビール好きが語り合える場にする。
オルガンや他のまちづくり会社と協力して14日にクラウドファンディング(CF)を開始し、改装に充てる資金を募っている。会員制交流サイト(SNS)で協力する仲間を集めたことで、初日はインターネットのCFサイトで支持上昇率が一時、日本一になった。
醸造所は、参道や商店街のイベントに出店を予定するほか、金華山山頂や長良川鵜飼の観覧船でクラフトビールを提供する企画も温めている。平塚さんは「参道に商店が並んでいた頃のようなにぎわいを新たにつくりたい」と意気込んだ。
からの記事と詳細 ( クラフトビール醸造所、参道に来春開店 できたて試飲も、愛好家が語り合える場に - 岐阜新聞 )
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