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Saturday, December 11, 2021

日本初のクラフトジン「季の美」 京都蒸溜所の職人技|NIKKEI STYLE - 日本経済新聞

sanubaripanas.blogspot.com
季の美Houseでは、限定のジンやカクテルが楽しめる

日本初のクラフトジン「季の美」を生み出した京都蒸溜所(京都市)は、JR京都駅から車で約15分南下した工場や倉庫が立ち並ぶ場所にある。一見倉庫のような建物の内部は、蒸留設備がびっしりと並ぶ。

目を引くのは、茶色く先が曲がったような形状のポットスチル(蒸留器)だ。蒸留器には小窓が付き、液体の中を刻んだかんきつ類の皮が浮き沈みする蒸留工程が見える。「今日はシトラス系を蒸留しています」と蒸留技師の高橋将さんは話す。

2台のポットスチルを使い、味を確かめながら蒸留する

ユズや赤しそ、玉露など主に京都産の11の原料を使う。原料の豊かな風味を出すためにジンとしては珍しいブレンディング製法を採用している点が特徴だ。

まずは原料を味わいや香り別に「シトラス」「スパイス」などの6グループに分ける。グループごとに米由来のスピリッツ(蒸留酒)につけ置いた上で、それぞれ蒸留する。こうして生じた6種のスピリッツを伏見の水と一緒に最適な比率で混ぜ合わせると出来上がる。

海外の品評会で受賞し、人気に火が付いた。4人の蒸留技師が交代で週7日生産を続けている。2020年には仏ペルノ・リカールと資本提携し、35カ国に販路を広げて海外売上比率が半分を超えた。「数年以内に新たな蒸留所を立ち上げたい」と創業者の1人で代表のデービッド・クロール氏は話す。

クロール氏はウイスキーの輸入代理店を手掛けていたが、妻らと一緒に14年に京都蒸溜所を設立した。既に国産ウイスキーは各地に登場していたこともあり、欧米で注目され始めていたジンに目をつけた。

京都を選んだのは観光地としての魅力や豊富な原料に加え、「小ロットの物を作り上げる職人文化にひかれた」(クロール氏)という。実際に、蒸留所の作り手から新素材の提案を受けながら少量多品種の限定品を多く手掛ける。

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